この記事では、2022年で話題の人狼系ゲーム「Feign」について、「Feign」の始め方と特徴、ルール・遊び方を解説する。
「Feign」は、「おバカ人狼」ともいわれる人狼系ゲームだ。
人狼系ゲームとは、一般的に「村人陣営」「人狼陣営」「第3陣営」に分かれるゲームを指す。
大体の人狼系ゲームは、行動ターンと議論ターンを繰り返し、行動ターンで各役職の行動を実行し、議論ターンで議論して多数決で誰かを追放する。
基本ルールとしては、「村人陣営」は「人狼陣営」の追放、「人狼陣営」は「村人陣営」の追放または殺害、「第3陣営」は独自の勝利条件を満たすことが目的となる。
数ある人狼系ゲームの中で、「おバカ人狼」といわれる「Feign」の特徴は以下の4つが挙げられる。
- プレイヤー全員が役職を持っている
- 「村人陣営」の証言が真実ではない(バカである)場合がある
- 「人狼陣営」は殺害以外に、「村人陣営」と同様の役職行動がとれる
- 戦略性は高い反面、議論は混乱しやすいゲーム
人狼系ゲーム初心者には、最初は少し敷居が高いかもしれない。
ただ、「人狼陣営」は「村人陣営」と同様の役職行動ができ、証言に矛盾が発生した場合でも「自分はバカである」という主張がとおるため、嘘が苦手な人向きの人狼系ゲームでもある。
人狼系ゲーム経験者には、特殊能力のない「村人」の役職より、特殊能力のある役職プレイの方が楽しいと感じる人が多い。
「Feign」はプレイヤー全員が特殊な役職を持っているため、役職プレイが好きな人にはオススメだ。
この記事では、「おバカ人狼」である「Feign」を初めてプレイする初心者の方向けに、以下のポイントを解説する。
- 「Feign」の始め方
- 「Feign」の特徴
- 「Feign」のルールと遊び方
なお、「Feign」は定期的にアップデートされており、役職行動の優先順位などが今後変更される可能性はある。
この記事では、2022年6月22日のアップデート内容を反映したルールをもとに解説する。
「Feign」の始め方
「Feign」は、今後のアップデート次第でプレイ環境は整うだろうが、基本的にSteamでプレイするゲームだ。
Steamのアカウントがない方は、まずはSteamのアカウント登録から始めよう。
「Feign」は有料だが、定価は520円で低価格なため、価格に見合った価値は十分ある。
以下のSteamのサイトから、「Feign」を購入できる。
Steamのアカウント登録と「Feign」の購入およびインストールが完了すれば、あとはSteam上で「Feign」を起動してプレイするだけだ。
ただし、「Feign」はSteam上で遊ぶ前提のゲームのため、「Feign」内のニックネームはSteamのアカウント名になり、友達限定の部屋を作る場合はSteam内でのフレンド登録が必要となる。
そのため、友人同士で「Feign」を遊びたい場合は、以下の点に注意した方が良いだろう。
Steamでのフレンド登録はしなくても友人同士でプレイ可能だが、作成した部屋は公開されて誰でも入れるため、知らない人が入ってきた場合は追い出す必要がある。
チェックポイント
・Windows環境でプレイする
・Steamのアカウント名はニックネームに変更
・鍵部屋で遊びたい場合、Steamでのフレンド登録が必要
「Feign」の特徴
冒頭で説明したとおり、人狼系ゲームは基本的に、「村人陣営」「人狼陣営」「第3陣営」に分かれる。
「おバカ人狼」である「Feign」も同様に、「イノセント(村人陣営)」「インポスター(人狼陣営)」「ニュートラル(第3陣営)」の3つの陣営が存在する。
「ニュートラル(第3陣営)」の役職を含めると、ゲーム展開が複雑になりやすい。
そのため、初心者の方は最初は「イノセント(村人陣営)」と「インポスター(人狼陣営)」のみでのプレイがオススメだ。
「Feign」のプレイ人数は4人~12人で、最大12人でプレイできる。
「Feign」は他の人狼系ゲームと比べて1ゲームのプレイ時間は短く、少人数だとすぐにゲームが終わるため、8人以上でのプレイがオススメだ。
「Feign」の人数別のオススメ配役設定は、以下の記事で解説している。
「Feign」には全部で17種類の役職がある。
「Feign」の全17役職の詳細については、以下の記事で詳細を解説している。
「イノセント(村人陣営)」「インポスター(人狼陣営)」「ニュートラル(第3陣営)」に振り分けられる役職の種類は、以下の画像のとおりだ。
「ニュートラル(第3陣営)」の役職はそれぞれ固有の役職だが、「イノセント(村人陣営)」と「インポスター(人狼陣営)」のどちらにも存在する役職が6種類ある。
「Feign」の役職の詳細については後述するが、「挑発者」「ねずみ」「トラッパー」「インベスティゲーター」「ルックアウト」「ポリス」「トラッカー」の7役職については、「イノセント(村人陣営)」と「インポスター(人狼陣営)」のどちらにも存在する。
「バカ」「ドクター」の2役職については、「イノセント(村人陣営)」固有の役職だ。
「ブレイマー」「クリーナー」の2役職については、「インポスター(人狼陣営)」固有の役職となる。
「おバカ人狼」といわれる「Feign」は、「バカ」の役職があることが他の人狼系ゲームとの大きな違いだ。
他の人狼系ゲームの多くは、「村人陣営」は基本的に嘘をつかない。
そのため、矛盾した証言をしている人が「人狼陣営」または「第3陣営」という考え方が一般的だ。
しかし、「おバカ人狼」である「Feign」では、「村人陣営」も矛盾した証言をすることがある。
そのため、矛盾した証言をしている人が「村人陣営」である可能性も考慮する点が「Feign」の大きな特徴だ。
また、他の人狼系ゲームと異なる点として、基本的に追放または殺害されたプレイヤーの役職は全員に開示される。
そのため、終盤になるほど矛盾が発生しやすく、他のプレイヤーの役職と行動を全て把握しておくことが重要だ。
「Feign」をプレイする場合は、各プレイヤーの役職と行動をメモしていく必要があるだろう。
- 「イノセント(村人陣営)」が間違った証言をする場合がある
- 「インポスター(人狼陣営)」は証言が矛盾しても「バカ」を主張すればとおる場合がある
- 全員に役職があり、役職の種類も多いため、戦略性が高く役職プレイが好きな人向け
- 勝つためには全員の役職と行動の把握が重要なため、毎回メモが必要
- 戦略性の高く複雑なゲームが好きで、嘘が苦手な人にもっともオススメなゲーム
「Feign」のルールと遊び方
「Feign」のゲームの進め方は、以下の6ステップとなる。
- 自分の役職を確認する(「バカ」は偽の役職が表示される)
- 最初の議論ターン(このとき誰かを追放することはできない)
- 夜:各自行動ターン(各プレイヤーは役職行動を実行できる)
- 朝:報告ターン(殺害報告および特定の役職行動が表示される)
- 昼:議論ターン(全員で話し合い、多数決で誰かを追放できる)
- いずれかの陣営が勝利条件を満たすまで、上記③・④・⑤を繰り返す
自分の役職を確認する
ゲーム開始時、自分の役職が以下の画像のように表示される。
ただし、「バカ」の役職のみ、「バカ」以外の「村人陣営」の偽の役職が表示される。
たとえば、上記「ドクター」と表示されたプレイヤーが、実際は「バカ」である場合がある。
最初の議論ターン
役職確認後、最初の議論ターンとなる。
このとき、以下の画像のように、特定のプレイヤーの家を選択して投票することが可能だ。
ただし、最初の議論ターンでは誰かを追放することはできない。
全員が投票を終えると、最初の議論ターンはスキップできる。
最初の議論ターンで考えることは、自分の役職の宣言をするかどうかだ。
「イノセント(村人陣営)」で重要な役職を宣言した場合は、「インポスター(人狼陣営)」に殺害されやすいため、役職を伏せたり、嘘の役職を宣言するのも良い。
「インポスター(人狼陣営)」はまわりの宣言を聞いた上で、自分がどの役職を演じるか戦略を練る必要がある。
また、「イノセント(村人陣営)」で重要な役職と思われるプレイヤーを優先して殺害していきたい。
夜:各自行動ターン
議論ターンが終わると夜になり、各自役職行動が実行できるようになる。
他のプレイヤーの家を訪問することで、役職独自の行動がおこなえる。
たとえば、「イノセント(村人陣営)」の「ドクター」の場合、以下の画像のように、他のプレイヤー(画像では右上のキャラ)の家を選択することで、そのプレイヤーの家に訪問して蘇生することができる。
「インポスター(人狼陣営)」は、「役職独自の行動」と「他プレイヤーの殺害」のどちらか1つを実行できる。
各役職の行動順については、アップデートによって変わることもあり、情報の正確性は保証できない。
ただ、2022/6/22時点で推測される行動順は下記のとおりだ。
- 「シリアルキラー」の殺害行動
- 「魔術師」「ゴースト」の殺害行動
- 「ポリス」「トラッパー」の役職行動
- 「サバイバー」の役職行動
- 「ボマー」の爆弾設置または起爆行動、「ゴースト」のローソク設置
- 「ブレイマー」「クリーナー」の役職行動
- 「インポスター(人狼陣営)」の殺害行動
- 「シーフ」の殺害(役職を盗む)行動
- 「ドクター」の蘇生行動
- 「ルックアウト」「ねずみ」「インベスティゲーター」「挑発者」「トラッカー」の役職行動
同じ行動順の役職同士の場合、どちらが先に行動するかはランダムで決定する。
そのため、「トラッパー」の役職行動を「ポリス」が止められない場合もある。
「バカ」または「インポスター(人狼陣営)」の場合でも、行動順は表示された役職の優先順位となる。
「サバイバー」の役職行動は、「ポリス」で止められるため、行動順としては「ポリス」より後におこなわれると推測する。
しかし、「シリアルキラー」の殺害は防げるため、行動さえできれば、「魔術師」「ゴースト」以外の殺害を防ぐことができる。
殺害された後、「ドクター」に蘇生されたプレイヤーは、その夜の役職行動を行うことができる。
たとえば、「ねずみ」が殺害された後、「ドクター」に蘇生された場合、その夜に「ねずみ」は役職行動を実行できる。
そのため、「ドクター」の蘇生行動は「ねずみ」などの役職行動より先におこなわれると推測する。
また、他のプレイヤーから訪問された場合、以下3つについては知ることができる。
ただし、訪問したプレイヤーが誰かはわからない。
- 「ドクター」の訪問
- 「挑発者」の挑発行動
- 他のプレイヤーに自分が殺害される場面
もしも自分が殺害されても、「ドクター」が訪問した場合は蘇生されるため、誰かが自分を殺害しにきたと証言できる。
2022/3/11のアップデートにより、「バカ(ドクター)」の訪問は見えるようになり、「クリーナー」の清掃行為は見えなくなった。
なお、行動したプレイヤーは、以下4つのケースでは、役職行動または殺害行動を実行できない。
- 他プレイヤーの「ポリス」に止められる
- 他プレイヤーの「トラッパー」の仕掛けたトラップに引っかかる
- 「ねずみ」「挑発者」で役職行動をした後、行動先のプレイヤーがその夜に殺害される
- 自分より行動順の早いプレイヤーに殺害される
朝:報告ターン
夜の各自行動ターンが終わると、朝がきて、以下の3つの報告がおこなわれる。
- 殺害されたプレイヤーの表示
- 殺害されたプレイヤーの役職を開示
- 「ねずみ」の役職行動を表示
「ねずみ」の役職行動は、誰に対して実行したかも含めて、全員に表示される。
昼:議論ターン
朝の報告ターンが終わると、昼の議論ターンになる。
なお、「挑発者」が挑発行動をおこなった家は、昼の議論ターンが始まった時点で既に投票が2票入っている状態になる。
ここでは、各自の行動を話し合い、誰か1名を追放するか、追放せずにスキップするかを多数決で決める。
このとき、投票数が過半数を超えていないと追放できない点は注意が必要だ。
つまり、生存しているプレイヤーが5名いる状態では、追放したいプレイヤーに3票以上集まらないと追放できない。
また、「挑発者」の挑発行動で既に2票入っている場合、総票数は7票となるため、4票以上集める必要がある。
いずれかの陣営が勝利条件を満たすまで各ターンを繰り返す
昼の議論ターンが終わると、再び夜の各自行動ターンになる。
「Feign」は、いずれかの陣営が勝利条件を満たすまで、夜の各自行動ターン、朝の報告ターン、昼の議論ターンを繰り返すゲームだ。
各陣営の勝利条件は以下のとおりだ。
- イノセント(村人陣営)
- 「サバイバー」をのぞく「イノセント(村人陣営)」以外の陣営を全て追放すると勝利。
「シーフ」は「イノセント(村人陣営)」になった場合、「イノセント(村人陣営)」としてあつかう。 - インポスター(人狼陣営)
- 「インポスター(人狼陣営)」以外の陣営を全て追放または殺害すると勝利。
「シーフ」は「インポスター(人狼陣営)」になった場合、「インポスター(人狼陣営)」としてあつかう。 - ニュートラル(第3陣営)
- 「ボマー」「シリアルキラー」「魔術師」は、自分以外の全員を追放または殺害すると勝利。
「サバイバー」は、ゲーム終了まで生存していれば勝利。
「シーフ」は、殺害したプレイヤーの役職を盗み、その後の勝利条件は盗んだ陣営のものとなる。
「ゴースト」は、自分が追放され、自分がローソクを置いたプレイヤーを呪い殺せると勝利。
以上が、「Feign」の基本的なゲーム進行となる。
「Feign」の基本的なルールや遊び方を覚えた方は、以下の記事に紹介する戦略も参考になるだろう。
コメント