ブログをやるうえで、WordPressテーマは重要です。
WordPressテーマによって、ブログのデザインや操作が大きく変わるため、運用するブログに適したテーマを選ぶ必要があります。
この記事では、無料のWordPressテーマ「Cocoon」から、有料のWordPressテーマ「SWELL」への、2022年最新版の移行手順について解説します。
私は2021年にCocoonからSWELLへ移行しました。
2021年から2022年にかけて、SWELLの仕様で大きく変更された点もあります。
- CocoonからSWELLの移行手順を知りたい
- 2022年最新のSWELLの状況を知りたい
- CocoonからSWELLに移行した体験談を知りたい
この記事は、そのような悩みを解決する記事となります。
この記事では、2022年最新のSWELLの変更点も含めた、以下のポイントについて解説します。
- 2022年最新のSWELLの変更点まとめ
- CocoonからSWELLへの移行手順【3ステップ】
- CocoonからSWELLへ移行して感じたメリット・デメリット
2022年最新のSWELLの変更点まとめ
WordPressテーマ「SWELL」は、以下のプレスリリースにあるとおり、2019年3月10日より販売開始されました。
https://www.value-press.com/pressrelease/218604
販売開始から約3年経過した2022年までに、バージョン1.x系から2.x系へのメジャーアップデートなどの大きな変更点もありました。
WordPress自体のアップデートに応じて、ユーザーが使いやすいように改修されており、2022年1月18日時点でのSWELLのバージョンはver.2.5.7となっています。
2022年付近でのSWELLで、ピックアップすべき変更点は次の2つが挙げられます。
- CocoonとSWELLの業務提携契約
- アップデートにユーザー認証の実装
CocoonとSWELLの業務提携契約
Cocoonから他の有料のWordPressテーマへ移行する場合、私はSWELLをオススメします。
その大きな理由として、2021年7月に以下のSWELL公式HPでもアナウンスされている、CocoonとSWELLの業務提携契約が挙げられます。
SWELL公式HP:WordPressテーマ「Cocoon」様と業務提携の契約を結びました
上記のニュースで、無料のWordPressテーマ「Cocoon」が永久に使用できる保証はないことを思い知りました。
Cocoon側のSWELLとの業務提携報告にもあるとおり、Cocoon開発者のわいひら氏は体調不良で一時期、Cocoon開発休止を考えていたこともあるそうです。
無料のWordPressテーマであるCocoonでは、開発を続けるメリットより、開発にかける労力のデメリットが大きいことは容易に想像がつきます。
これまで私たちがCocoonを使用できていたのは、わいひら氏の善意によるものだと強く認識しました。
また、いつCocoonの開発が休止してもおかしくないと認識を改めたことから、私は有料のWordPressテーマへの移行を検討し始めました。
WordPressテーマの移行先候補として最初に挙がったのは、Cocoon開発者のわいひら氏がオススメするSWELLです。
オススメのポイントは次の2つが挙げられます。
- SWELLには、Cocoonからの乗り換えサポートプラグインがある
- 業務提携契約により、CocoonとSWELLはテーマ開発に関する情報を共有している
そのため、Cocoonから他のWordPressテーマに移行するなら、SWELLが最もスムーズに移行できます。
アップデートにユーザー認証の実装
SWELLユーザーにとって、2022年最新の変更で最も影響があるのは、アップデートにユーザー認証システムを実装したことです。
ユーザー認証の経緯は、以下のSWELL開発者の了氏(Twitter名)のツイートにあるとおり、SWELLの転売が原因です。
SWELLを無料配布したり格安転売してる人が増えてきてるっぽいから、購入時のアドレスを管理画面で入力しないとアップデートできないように制限するように調整中…。
— 了🌊SWELL開発者 (@ddryo_loos) November 9, 2021
でもこれ、自分のアドレス教えても構わない人に対してはなんの予防策にもならないという…🤔
これまでのSWELLは、ユーザー認証がなくても、アップデート(バージョン更新)可能でした。
つまり、SWELLのユーザー登録をしていない方でも、SWELL本体のデータファイルがあれば、問題なくSWELLを使用できました。
その穴をついて、SWELLを購入した悪質なユーザーが、手に入れたデータを無料配布または転売する問題が発生しました。
そのため、無料配布・転売対策として、SWELLのアップデートにユーザー認証が必要とすることで、ユーザー登録している正規ユーザー以外はアップデートできない対策をとりました。
怪しい販売サイトでは、SWELLを絶対に購入しないでください!
SWELLの購入は、以下のSWELL公式サイトで購入しましょう!
また、ユーザー認証システム実装にともない、SWELL会員サイトもリニューアルされました。
SWELL会員サイトをリニューアルしました!
— 了🌊SWELL開発者 (@ddryo_loos) November 12, 2021
今後はこちらでお願いします!
購入者のみ登録可能にシステムを組み直したこともあり、ユーザー登録からやり直して頂く必要があります🙇♂️
お手数おかけして大変申し訳ないのですが、何卒、よろしくお願い致します…!🙇♂️#wpswellhttps://t.co/IwHZIFmzcE
これから新しくSWELLを購入される方には関係ありませんが、既存ユーザーは再登録手続きが必要です。
また、これまでユーザー登録していなかった方は、登録手続きをしないと今後SWELLのアップデートができなくなります。
以上の2つが、2022年最新のSWELLの主な変更点となります。
チェックポイント
・CocoonとSWELLは業務提携もあり、スムーズに移行できる体制ができている
・ユーザー認証が必要なため、SWELLの購入は必ず公式サイトから購入すること
CocoonからSWELLへの移行手順【3ステップ】
ここからは、CocoonからSWELLへ移行する手順について解説します。
CocoonからSWELLへ移行するためのステップは、大きく次の3ステップです。
- SWELLの購入およびユーザー登録
- バックアップおよび各種必要データのインストール
- 乗り換えサポートプラグインとSWELL子テーマの有効化
とくに、2022年以降はSWELLのユーザー登録は必須といっても良いので、忘れずにユーザー登録を行いましょう。
SWELLの購入およびユーザー登録
まず、以下の手順でSWELLの購入およびダウンロードを行います。
① SWELLのダウンロードページにアクセス
はじめに、以下のSWELL公式サイトから、SWELLを購入してダウンロードします。
SWELL公式サイト右上の「購入する」をクリックすると、ダウンロードページにアクセスできます。
② 内容を確認してSWELLを購入する
ダウンロードページにて、SWELLの価格・仕様・利用規約を確認して、「SWELLを購入する」をクリックしてください。
SWELLは月額ではなく買い切りのため、一度購入すればそれ以降の支払いはありません。
また、ライセンス制限はないため、自分の所持している複数のサイトで使用できます。
その後、決済ページに進むため、必要事項を記入して支払いを完了してください。
③ SWELLのユーザー登録
支払いが無事に完了すると、記入したメールアドレス宛に、領収書と購入完了メールが届きます。
購入完了メールには、SWELLのダウンロードリンクと購入者限定パスワードが記載されています。
購入完了メールは紛失しないように大切に保管しましょう。
購入完了メールが届いた時点で以下のSWELL公式サイトの新規会員登録ページにて、ユーザー登録をしてください。
Cocoonのバックアップおよび各種インストール
SWELLの購入およびダウンロードが完了したら、CocoonからSWELLへテーマを移行する前に、既存データのバックアップおよび各種必要なデータのインストールを行います。
① Cocoonの既存データのバックアップ
はじめに、移行前のブログのバックアップをしましょう。
バックアップは必須ではありませんが、万が一、移行時にブログのデータが消えるなどの問題が発生した場合の保険として、テーマ移行前はバックアップをとることをオススメします。
既存データのバックアップは、プラグインを導入することでカンタンに実施できます。
私の場合は、「BackWPup」というプラグインを使用しました。
「BackWPup」 の使い方は、以下の動画が参考になります。
また、CocoonからSWELLへの移行は、記事に型崩れが生じにくいですが、記事内のカスタムCSSやカスタムJavaScriptなどでカスタマイズしたデータは消えてしまいます。
CocoonからSWELLへ移行する前に以下の記事で紹介する注意点を確認しておくことをオススメします。
② 各種必要なデータのインストール
次に、SWELLにスムーズに移行するために必要なデータのインストールを行います。
データのインストールは大変かと感じるかもしれませんが、必要なデータは全てSWELLの新会員サイトからダウンロードできます。
インストールが必要なものは次の3つです。
SWELL子テーマは、テーマを直接編集しない場合は不要なため、必須ではありません。
ただ、子テーマを編集する機会があるかもしれませんので、入れておく方が良いでしょう。
- SWELL本体最新版(親テーマ)
- SWELL子テーマ
- 乗り換えサポートプラグイン(Cocoon用)
まず、SWELLのユーザー登録完了後、SWELLERSという新会員サイトにアクセスできるようになります。
新会員サイトの「マイページ」内にて、「SWELL製品ダウンロード」の項目にある次の3つのファイルをダウンロードしてください。
- SWELL本体最新版
- 子テーマ
- 乗り換えサポートプラグイン(Cocoon用)
次に、WordPressのダッシュボードにて、SWELLの親テーマおよび子テーマを追加します。
次の手順のとおり、「外観」⇒「テーマ」⇒「新規追加」の順でクリックします。
その後、次の手順で、SWELL本体最新版(親テーマ)、子テーマの順にインストールします。
SWELLの親テーマをインストール後、同じ手順で子テーマをインスト―ルしますが、次の注意事項があります。
インストールしたSWELL(親テーマ・子テーマ)はまだ有効化しないでください!
乗り換えサポートプラグインを有効化していないため、型崩れの原因になります。
SWELLのインストールが完了したら、WordPressのダッシュボードにて、CocoonからSWELLへの乗り換えサポートプラグインをインストールします。
次の手順のとおり、 「プラグイン」⇒「新規追加」の順でクリックします。
その後、次の手順で、乗り換えサポートプラグイン(Cocoon用)をインストールします。
これで必要なデータのインストールは完了しました。
プラグインとSWELL子テーマの有効化
必要なデータのインストールが完了したら、最後に次の順番で有効化することで、SWELLの移行は終了です。
- 乗り換えサポートプラグイン(Cocoon用)の有効化
- SWELL子テーマの有効化
① 乗り換えサポートプラグイン(Cocoon用)の有効化
はじめに、WordPressのダッシュボード⇒「プラグイン」の画面にて、CocoonからSWELLへの乗り換えサポートプラグインが有効化されているかチェックしましょう。
有効化の表示が出ている場合、有効化できていないため、有効化をクリックしてください。
② SWELL子テーマの有効化
CocoonからSWELLへの乗り換えサポートプラグインの有効化を確認した後、 WordPressのダッシュボード⇒「外観」⇒「テーマ」の画面にて 、SWELL子テーマを有効化します。
SWELL子テーマが有効化されていない場合、「有効化」ボタンをクリックすると、有効化できます。
SWELL子テーマの有効化が完了すると、上のような画面になります。
SWELLの親テーマではなく、子テーマを有効化する点に注意しましょう。
以上で、CocoonからSWELLへの移行は終了です。
WordPressの画面にて、問題なく移行できているか確認しましょう。
CocoonからSWELLへ移行して感じたメリット・デメリット
最後に、私がCocoonからSWELLへ移行して感じたメリットとデメリットを紹介します。
CocoonからSWELLへ移行したメリット
CocoonからSWELLへ移行して感じたメリットは次の3つです。
- ブログの見栄えが良くなった
- 吹き出しの挿入作業が楽になった
- 広告のボタンリンクが設置しやすい
ブログの見栄えが良くなった
Cocoonは無料でも十分な機能を備えたテーマですが、有料のWordPressテーマに比べて、スキンなどのブログのデザインが劣る印象があります。
見栄えの良し悪しは、個人の感性による部分が多いですが、SWELLで作られたブログのデザインが良いと感じた方には、SWELLをオススメします。
有料WordPressテーマのオススメの選び方は、そのテーマで作られたデザインの好みで判断することです。
同じテーマで作られたデザインであれば、難しいカスタマイズがされていないかぎり、再現することができます。
そのため、有料WordPressテーマを検討している方は、まずはそのテーマで作られたブログを調べて、同じようなデザインのブログを作りたいかで判断しましょう。
吹き出しの挿入作業が楽になった
Cocoonはカスタマイズ性が高いですが、それゆえにスタイル変更に時間がかかるデメリットがありました。
吹き出しについても、吹き出しのキャラクター設定・枠設定・背景色設定・文字色設定が必要な場合があります。
私がCocoonからSWELLへ移行した理由として、見栄えの改善以外に、ブログの作業時間短縮がありました。
SWELLの場合、吹き出し設定登録機能があり、吹き出しを挿入するごとに設定を変更する必要がないため、作業時間が大きく短縮できました。
広告のボタンリンクが設置しやすい
ブログで稼ぐためには、アドセンスやアフィリエイト広告の設置の仕方が重要です。
そして、オススメされる広告設置方法の1つとして、ボタンリンクがあります。
ボタンリンク自体は他のテーマでも設置できます。
SWELLの場合、広告設置に適したSWELL専用ボタンブロックがあるため、広告のボタンリンクが設置しやすいです。
この記事のSWELL公式サイトへのボタンリンクも、SWELL専用ボタンブロックを使用しています。
また、ボタンのクリック数を計測できるため、広告状況の分析にも適しています。
CocoonからSWELLへ移行したデメリット
CocoonからSWELLへ移行して感じたデメリットは次の2つです。
- 本日・週・月のPV数が見れなくなった
- 投稿ページから記事の文字数が確認できない
本日・週・月のPV数が見れなくなった
Cocoonの場合、投稿ページから各記事の本日・週・月・全体のPV数を確認することができました。
しかし、SWELLに移行後、投稿ページから確認できるのは全体のPV数のみで、PV数の推移を確認しにくいことがデメリットとして挙げられます。
カスタマイズやプラグインで表示する方法はあるかもしれませんが、デフォルト設定で対応していないのは不便と感じた点です。
投稿ページから記事の文字数が確認できない
Cocoonの場合、投稿ページから各記事の文字数を確認することができました。
しかし、SWELLの場合、デフォルトの設定では、投稿ページで各記事の文字数を確認できません。
記事編集ページに移れば、次の方法で文字数を確認できるため、大きなデメリットではありません。
ただ、SWELLに移行した当初は、確認方法がわからなかったため、不便に感じました。
まとめ
以上、CocoonからSWELLへの移行手順を解説しました。
要点をまとめると、次のとおりです。
チェックポイント
・SWELLはCocoonからの移行体制が万全
・CocoonからSWELLへの移行は、購入・インストール・有効化の3ステップ
・デザイン改善や作業効率化できると感じたなら、SWELLはオススメ!
CocoonからSWELLへ移行検討されている方の参考になれば幸いです。