【Among Us】スケルドでのクルーメイトの考察例【実際のプレイ動画で解説】

YouTubeなどで話題になっているゲーム「Among Us（アマングアス）」。

アクション要素を含んだ人狼ゲームともいわれるこのゲームは、人狼ゲームとくらべて１ゲームあたりの時間が短く、お手軽に遊べるゲームだ。

ただし、Among Us（アマングアス）は議論の発言内容以外に、ゲーム中の行動が推理要素にはいるため、ゲーム初心者が熟練者と同じレベルで考察することは難しい。

この記事では、実際のAmong Us（アマングアス）のプレイ動画を参考に、クルーメイトの考察の仕方について解説する。

今回、以下の中野あるまさん視点のスケルドの動画を参考にさせてもらう。
（以後、プレイヤーの敬称は省略させていただく）

Among Us（アマングアス）では、「The Skeld（スケルド）」「MIRA HQ（ミラHQ）」「Polus（ポーラス）」「The Airship（エアシップ）」の４種類のマップが選べる。

初心者には、「The Skeld（スケルド）」のマップが理解しやすいため、スケルドのプレイ動画をもとに解説する。

スケルドのマップについて理解していない方は、以下の記事でこまかく説明している。

ここからは、上記プレイ動画のネタバレを含めて、クルーメイト視点での考察例を解説していく。
ネタバレが嫌な方は、まずは上記プレイ動画の視聴をオススメする。

Among Usプレイ動画の配役

まず、上記プレイ動画の配役は以下のとおりで、特別な役職なしの基本的な配役だ。

• クルーメイト：８人
• インポスター：２人

インポスターは、最低でも６人を殺害または追放する必要があるため、インポスター不利のルールといえるだろう。

クルーメイトの考察の手順

Among Us（アマングアス）初心者の方は、クルーメイトで考察するとき、以下の順序で考察することをオススメする。

自分の行動経路をもとに推理

プレイ動画では、最初のレポート時に２人（「ハイブリ」「プテはし」）が殺害されている。

Among Us（アマングアス）でクルーメイトとして推理する場合は、まずは自分視点から絶対に殺害できない場所や人物を特定することがオススメだ。

中野あるまの行動経路

最初のレポートがはいるまでの、プレイ動画の中野あるまの動き（動画の2:20〜3:14の間）を見てみる。

最初は全員カフェテリアからスタートが基本だが、バグが修正されておらず、保管庫（ストレージ）からスタートしている。
その後、電気室（エレクトリカル）でタスクをこなし、下部エンジン（ロワーエンジン）と上部エンジン（アッパーエンジン）をとおり、最後にカフェテリアでレポートが発生した。

なお、医務室（メッドベイ）上側の通路で、「なな湖」「さかな」「たけぉ」の３人と会っており、そのタイミングで原子炉（リアクター）のサボタージュが発生。
また、セキュリティカメラが稼働していた（動画の3:05参照）ため、だれかがセキュリティにいたことがわかる。

行動経路からの推理

レポート時に殺害されていた２人（「ハイブリ」「プテはし」）は、上記の行動経路のなかで会っていない。

そのため、上部エンジン（アッパーエンジン）に死体はないことがほぼ断定できる。
レアケースとして、セキュリティでカメラを見ていた人が上部エンジン（アッパーエンジン）に移動するときに殺害されたケースは考えられるが、可能性はかなり低い。

レポート前に通路で会った３人は、その前に殺害していることが考えられるため、殺害は可能。

全員の証言をもとに盤面整理

プレイ動画の最初のレポートで、自分の行動経路から、殺害された２人の犯人を推理することは難しい。

そのため、全員の証言を材料に盤面を整理する必要がある。

各プレイヤーの証言

最初のレポート時の各プレイヤーの証言をまとめると、以下のとおりだ。

おらふくん

・ハイブリの死体をカフェテリアから保管庫（ストレージ）間のトの字の通路で発見
・たけぉが医務室（メッドベイ）上側の通路にいた
・中野あるまはハイブリの殺害が無理そう
・さかなはハイブリの殺害に関与できそう

高田健志

・武器庫（ウェポン）でプテはしと思われる死体あり（死体はみてないが通報が光った）

ふじみや

・医務室（メッドベイ）上側の通路に「中野あるま」「さかな」「なな湖」がいた（セキュリティのカメラ情報）

なな湖

・ふじみやが見たのは、「たけぉ」「なな湖」「おらふ」だと思う
・中野あるまも上部エンジン（アッパーエンジン）側からきた
・中野あるまはハイブリの殺害が無理な気がする
・ふじみやが最初に上部エンジン（アッパーエンジン）側に行くのを見たため、カメラ情報は事実だと思う

中野あるま

・保管庫（ストレージ）スタートで左回りで移動
・医務室（メッドベイ）上側でカメラが稼働していたのを見た

うめけん

・カフェテリア→保管庫（ストレージ）→電気室（エレクトリカル）の順でタスクをした
・原子炉（リアクター）のサボタージュをなおしに移動中で、最終位置は下部エンジンの上側にいる

さかな

・カフェテリアのダウンロードタスクをした
・カフェテリアの窓拭きタスク（実際にはそのタスクないため、おふざけの動作）をした
・カフェテリアから左側に移動するときにおらふくんに会った
・おらふくんに会ったタイミングで原子炉（リアクター）のサボタージュが発生

たけぉ

・発言なし

推定される死体位置

死体位置を偽装されている可能性はあるが、矛盾や違和感を感じない場合は基本的に偽装はないものとして、まずは考える。

偽装がない場合、「ハイブリ」はカフェテリアと保管庫（ストレージ）間のトの時の通路、「プテはし」は武器庫（ウェポン）で殺害されたものとして考える。

今回、各プレイヤーの証言に明確な矛盾はみられない。
また、中野あるま視点で死体位置も違和感はない場所といえる。

違和感については、プレイヤーの感覚による部分もあるが、多くの人が違和感を感じる点としては以下の２つが挙げられる。

今回、中野あるまは左回りの経路で移動して、殺害された「ハイブリ」「プテはし」の目撃がないため、マップの左側以外に死体があることには違和感を感じない。

また、レポートの直前に原子炉（リアクター）のサボタージュがあったことから、インポスターはマップ左側の原子炉（リアクター）にクルーメイトを向かわせたいと予想できる。
そのため、マップ右側の武器庫（ウェポン）やマップ中央のトの字の通路に死体があることは妥当といえる。

あわせて、おらふくんはレポート直前にカフェテリアで目撃証言があるため、カフェテリア下側の通路での死体発見レポートは可能な場所といえる。

殺害できない人物の洗い出し

全プレイヤーが正しい証言をしていると仮定した場合、全員視点で「ふじみや」「中野あるま」の２人はアリバイがあり、殺害できないといえる。

ふじみやのアリバイ

「ふじみや」のアリバイ（殺害場所にいない証明）として、以下の証言が有力だ。

今回の配役ではインポスターは２人のため、３人以上が肯定している情報は基本的に正しいと考える。

そのため、「ふじみや」は最終位置はセキュリティのカメラで、だれにも見られずに殺害場所からセキュリティに移動することはほぼ不可能といえる。

中野あるまのアリバイ

「中野あるま」のアリバイ（殺害場所にいない証明）として、以下の証言が有力だ。

「中野あるま」がインポスターの場合、序盤にカフェテリア下側の通路で「ハイブリ」を殺害した後、左回りでカフェテリアまで移動する時間があったことになる。
その場合、うめけんのカフェテリア→保管庫（ストレージ）の移動時に死体発見レポートがされるだろう。

また、カフェテリア下側は序盤で人が通過しがちな場所である。
ゲーム中の証言にはないが、「おらふくん」や「なな湖」は序盤にカフェテリア下側を通っていたことから、「中野あるま」の殺害が無理そうと証言したと思われる。

容疑者の怪しい点の洗い出し

「ふじみや」「中野あるま」以外のプレイヤーは、殺害が可能な容疑者候補といえる。

しかし、インポスターの行動心理と議論中の発言から考察すると、怪しい容疑者がしぼれてくる。

インポスターの行動心理

インポスターの多くは、以下の行動をとる傾向が挙げられる。

上記の傾向が見られない人がインポスターの場合はあるが、基本的にインポスターの行動心理として上記の傾向がみられる。

インポスターの行動心理をもとに、怪しい容疑者を挙げると、「うめけん」「さかな」「たけぉ」の３人が最有力候補といえる。

怪しい理由については、次の議論中の発言の考察で解説する。

議論中の発言の考察

インポスターの行動心理をベースに、アリバイのある「ふじみや」「中野あるま」以外の各容疑者候補の発言を検証した結果が以下のとおりだ。

おらふくん

・原子炉（リアクター）サボタージュ中に死体発見レポート
・サボタージュ前にカフェテリアで「さかな」と会っている
・有益な証言として、殺害できる人物と殺害できない人物を挙げている
・情報を先にだしている
・中野あるまを殺害できない人物として挙げている
・「中野あるま」「なな湖」「たけぉ」「さかな」と会っている

高田健志

・最終位置が死体の近くにいる
・サボタージュ前後の位置は不明
・有益な証言として、だれも目撃していない「プテはし」の死体位置情報をだしている
・情報を先にだしている
・殺害できない人物を挙げていない
・自分の目撃情報はでていない（浮き位置）

なな湖

・中野あるま視点で、最終位置はカフェテリア付近
・中野あるま視点で、サボタージュ前に上部エンジン（アッパーエンジン）で目撃
・有益な証言として、ふじみやと中野あるまを殺害できない人として挙げている
・情報を先にだしている
・ふじみやと中野あるまを殺害できない人物として挙げている
・「ふじみや」「中野あるま」「おらふくん」「たけぉ」「さかな」と会っている

うめけん

・最終位置は、下部エンジン（ロワーエンジン）付近
・サボタージュ前後の位置は不明
・有益な証言なし
・情報を後にだしている
・殺害できない人物を挙げていない
・自分の目撃情報はでていない（浮き位置）

さかな

・最終位置は、上部エンジン（アッパーエンジン）付近
・サボタージュ前にカフェテリアで「おらふくん」と会っている
・有益な証言として、カフェテリア左側へ行くときに「おらふくん」の目撃情報を挙げている
・情報を後にだしている
・殺害できない人物を挙げていない
・「中野あるま」「なな湖」「たけぉ」「おらふくん」と会っている

たけぉ

・最終位置はカフェテリア付近
・中野アルマ視点で、サボタージュ時に医務室（メッドベイ）上側の通路で目撃
・有益な証言なし
・情報をだしていない
・殺害できない人物を挙げていない
・「中野あるま」「なな湖」「おらふくん」「さかな」と会っている

上記の結果から、「おらふくん」「高田健志」「なな湖」はインポスターの行動心理と合わない点が多いため、クルーメイトの可能性が高い。

とくに、以下の２つはインポスターならやりたくない行動のため、クルーメイトっぽくみえる。

まず、死体発見は現場にいた人物が容疑者候補になるため、インポスターはなるべく死体発見レポートはやりたくない。

また、死体発見が遅れるほど容疑者候補は増えやすいため、インポスターならサボタージュをなおした後でのレポートを考えるだろう。

今回の場合、インポスターはもし死体発見レポートがなければ、サボタージュをなおした後で緊急会議ボタンを押して死体位置をわからなくしたいと考える人が多いはずだ。
そのなかで、死体発見情報をだしている「おらふくん」と「高田健志」は、クルーメイトにみられやすい。

そのため、のこりの「うめけん」「さかな」「たけぉ」のなかに少なくともインポスターが１人いると考えるのが自然だ。

また、プレイ動画のなかで「なな湖」「おらふくん」の２人が「たけぉ」を追放する候補としてあげていない。
「中野あるま」視点ではわからないが、３人が長い時間一緒に行動しており、３人視点ではアリバイがとれている可能性が考えられる。

その場合、「なな湖」「おらふくん」視点では、「さかな」「うめけん」を容疑者候補としてローラーする考えは自然といえる。

その他の考察

ここからは、若干メタ要素のはいる考察を解説していく。
メタ要素としているのは、参加メンバーの雰囲気やプレイヤースキル次第で、クルーメイトが同じ行動をする可能性もありうるからだ。

インポスターの行動心理を基準にすると、「さかな」よりも「うめけん」の方が容疑者として怪しい要素が多い。
しかし、プレイ動画では「さかな」が筆頭容疑者候補として追放されている。

「さかな」が追放された理由として考えられる点は、以下の３つが挙げられる。

まず、「さかな」の最も怪しい点としては、カフェテリアの滞在時間が長いことが挙げられる。

中野あるま視点で、タスクを４つ程度こなす時間があったなかで、カフェテリアのタスクしかしていないということは考えにくい。

「さかな」は窓拭きタスク（タスクをせずにカフェテリア上側の窓を往復する行動のこと。とくに意味のないお遊びの行動）をしたと証言しているため、カフェテリアの滞在時間が長い根拠は一応ある。
ただ、クルーメイト目線でまったく利点のない行動のため、怪しく見えるのは仕方ないことといえる。

「さかな」視点でみるならば、カフェテリアから他の場所に移動したと証言すると矛盾が生じるため、おふざけ行動をしたという嘘をついたと考える。
カフェテリアの下側に移動したと証言した場合、「ハイブリ」の目撃情報や、セキュリティのカメラで目撃されていないとおかしくなる。
カフェテリアの右側に移動した場合、武器庫（ウェポン）で「プテはし」の目撃情報がないとおかしくなる。

また、もしも「さかな」がクルーメイトだった場合、死体位置のそばにいた人物のため、考察が１番落とせるはずだ。

まず、カフェテリアのずっといたなら、武器庫（ウェポン）で殺害されているという「プテはし」を目撃しているだろう。
そして、カフェテリア左側で「中野あるま」「なな湖」「たけぉ」「おらふくん」と会っていることから、「さかな」目線ではこの４人は武器庫（ウェポン）の殺害に関与できないはずだ。

その場合、「さかな」目線で容疑者候補は「高田健志」「うめけん」の２人にしぼれそうだ。
この時点で、「さかな」がクルーメイトなら「高田健志」の行動経路をくわしく聞いて、矛盾や違和感があれば対抗としてローラーを提案するだろう。
２人の死体位置の近くにいたにもかかわらず、有益な証言をだしていないことがインポスター要素として挙げられるだろう。

ただ、人によってはクルーメイトでも、議論であまり発言しない人もいるため、「有益な証言をださない＝インポスター」とは言い切れないことに注意が必要だ。

まとめ

以上、「The Skeld（スケルド）」のプレイ動画を例に、クルーメイトの考察のやり方を解説した。

中野あるま視点では、最初の２キルの容疑者としては「うめけん」「さかな」「たけぉ」が容疑者候補として挙げられる。

８人となった盤面で、次に２キルがはいると６人盤面となり、追放する人を間違えるとクルーメイトが負けの盤面となる。
そのため、８人盤面で容疑者候補２人の追放（ローラー）は賛成できる提案だ。
容疑者の可能性が低い「なな湖」「おらふくん」の２人が提案しているなら、２人の推理が合っている可能性が高いだろう。

たとえローラーしてゲームが続いても、高確率でインポスターが１人落ちている盤面だろう。
そのため、６人中１インポスターを前提としてプレイすれば、クルーメイトが非常に有利な盤面といえる。

今回のプレイ動画は、中野あるま視点では容疑者は絞りにくい盤面だが、インポスターの行動心理と全員の発言をまとめると、怪しい容疑者をしぼることができる。

この考察のやり方は、普段のAmong Us（アマングアス）のプレイでもオススメできるため、ぜひ実践してみてほしい。