「投資はギャンブルだ。やめた方が良い」
このような話はよく聞きます。
投資は「ギャンブルではない」と否定することはできません。
しかし、パチンコや競馬、ましてや宝くじをするよりも勝率の高いギャンブルである、というのが私の持論です。
ただ、勝率の高さは、全て自分で勉強して、自分が選んだ銘柄に投資した場合の話です。
以下の全てに当てはまる方には、私は投資をお勧めしません。
チェックポイント
・株投資の知識が全くなく、投資信託に投資しようとしている方
・銀行や証券会社のオススメに従って、投資をしようとしている方
・現在投資している株の評価損益を把握していない方
この記事では、上記に当てはまる方に、なぜ株式投資をオススメしないのか解説していきます。
株投資の知識が全くない方は、投資信託に投資してはいけない
「投資信託」とは、ざっくり言えば「自分のお金を投資の専門家に預け、投資・運用してもらうための金融商品」です。
私は「投資信託」自体は悪い金融商品とは思っていません。
専門家の方が運用しており、毎年評価損益が悪化し続ける投資信託は少ないでしょう。
ただし、投資信託は非常に多くの種類があります。
それはつまり、各投資信託の優劣の判断が難しいということです。
株投資の知識が無い方は、「どの投資信託が良いの?」と悩んだ末、将来の見通しの悪い投資信託に投資したりするケースがあります。
「今後、金融緩和が理由で米国市場が好景気になると信じてるから、米国株の投資信託を買う」というような、あなたの中に投資信託を選ぶための最低限の知識と根拠が無いうちは、投資信託を買うことはオススメしません。
正直に言えば、投資信託の優劣を調べるぐらいなら、投資信託に頼らずに今後株価が上がりそうな会社の銘柄を調べて、そこに投資する方が良いと考えます。
また、オススメしない一番の理由としては、「人任せの運用のため、投資の知識が身に付かない」ことです。
投資初心者が投資の経験を積むため、最初に投資信託を選ぶケースがありますが、私は投資信託で投資の経験を積むことはできないと考えます。
なぜなら、他人に任せて運用しているため、投資先に対する関心が持ちにくいからです。
投資の経験や知識を得ることが目的であれば、まずは利益を出すことは考えず、自分で投資先を選んで投資した方が、株価が変化した時の理由についても調べる意欲が沸き、経験を積みやすいと考えます。
また、オススメしないもう一つの理由は、信託報酬(運用管理費)がかかることです。
株投資を仕事と考えると、投資信託は自分が本来やる仕事を外部に委託するようなものです。
そのため、委託費用がかかるのは当然です。
オススメしない理由をまとめると、次のような内容になります。
チェックポイント
・各投資信託の優劣の判断が難しい
・人任せで運用するため、投資の知識が身につかない
・信託報酬(運用管理費)がかかる
銀行や証券会社のオススメに従って、投資してはいけない
全ての銀行や証券会社を悪者にしたいわけではありませんが、ここではあえて極端に言わせてもらいます。
「銀行や証券会社のオススメ金融商品は、全てボッタクリ商品と思った方が良いです」
これは、私の親族が証券会社のオススメする金融商品を購入して、多額の損失を出した経験から書かせてもらっています。
何故銀行や証券会社のお勧めに従って、投資してはいけないのか?
その理由は、手数料に相当する費用が高いことからです。
手数料に「相当する」と書いているのは、手数料は安くても、その他の仕組みでお金が取られるケースもあるため、単純に「手数料が安いから大丈夫!」と判断しないようにしましょう。
そもそも、銀行や証券会社の勧める金融商品を買おうとする方は、定年退職後の余剰資金を「ローリスク・ローリターン」で運用しようと考えている方が多いのではないでしょうか?
例えば、年利2%の利益が期待できて、分散投資などで損失が出るリスクの少ない金融商品があったとします。実際、それぐらいのパフォーマンスがある金融商品は結構存在すると思います。
ただし、銀行や証券会社を介する場合、年利2%の利益に対して1.5%の手数料を取られ、実質年利0.5%の利益となるケースがあります。
つまり、「損失のリスク」+「手数料という負債」を抱えた上で、少ないリターンを求めて投資していることになるため、「ローリスク・超ローリターン」といえるでしょう。
銀行や証券会社も儲けが出ない商品を売ろうとしているわけでは無いと思っています。
ただし、儲けが出た際に恩恵を受ける優先順位は、自分達が一番で、実際に投資資金を出している顧客は二の次だと思います。
私はそういう所を信用して投資するよりも、ネット証券の口座を開設して自分の判断で投資する方が良いと考えます。
現在投資している株の評価損益を把握しよう
既に投資をされている方で、投資信託に投資している方の中には、現在の自分の評価損益を把握できていない方もいるでしょう。
私の親族の話ですが、とある証券会社のオススメする金融商品を購入していた際、定期的に運用レポートが送られてきていました。
その内容を見させてもらった所、「非常に分かり難い運用レポート」でした。
投資で一番重要なのは、「全体でいくら投資していて、全体でいくら損益が出てるのか」だと考えます。
しかし、その運用レポートは全体の損益には触れずに、利益がでている金融商品だけ大きく取り上げて報告していました。
全体の損益がマイナス400万円ほどであることは、運用レポートではなく、実際に証券会社の担当者に直接電話で確認して初めて把握できました。
そのレベルの運用レポートである時点で、私はその証券会社を全く信用できなくなり、これ以上続けても損失が膨らむだけだと考え、親族を説得して、全ての金融商品を売り払いました。
ご家族の中で、投資をしているが損益を把握していない方(特に高齢者の方)がいれば、一度損益状況を確認することをオススメします。
損失を理解していない状態で大きな損失を出している場合は、現在投資しているものを全て売却した方が良いでしょう。
以上が、私の考える「株投資をお勧めできない方の特徴」のまとめです。
参考になれば幸いです。
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