こんにちは、32リタイア男です。
私は30代で貯金2000万円を貯めて、会社を脱サラしました。
「貯金2000万円で脱サラして大丈夫なの?」
それに対する答えは、「働く必要はある」と思います。
しかし、老後2000万円問題でも取り上げられているように、老後に貯金2000万円残っていれば生活できると考えます。
つまり、今後は貯金が減らない程度の稼ぎが得られれば良いと考え、脱サラを決意しました。
脱サラした当時、私はフリーランスで稼ぐスキルは全く身に付けていませんでした。
脱サラした後にフリーランスで稼ぐ勉強を続け、脱サラして1年経過しても、まだ貯金を切り崩す生活です…。
しかし、わずかではありますが、収入は得られるようになりました。
そのため、未経験からフリーランスで貯金を増やすことは難しくても、貯金を減らさず生活できる収入はいずれ得られると思っています。
「貯金2000万円で脱サラして大丈夫か?」
その答えを出すために、このブログで私の活動を発信しています(笑)
しかし、前提である貯金2000万円を貯めること自体が大変です。
この記事では、私が30代で貯金2000万円貯めた方法を紹介します。
脱サラしたいけど、年収が少なくて貯金ができないよ〜!
まずは自分の貯蓄率を計算してみよう!
貯蓄率って何?
貯金を増やすための指標のことだね。
貯金は年収だけでなく、貯蓄率が重要だよ!
貯金が少なくて悩むサラリーマンの方は、主に次の問題を抱えています。
- 年収が少ない
- 支出が多い
貯蓄率の計算方法はあとで説明しますが、両方の問題を抱えている方は、貯蓄率が低いです。
私が30代で貯金2000万円を貯めた方法は、単純に貯蓄率の高い生活をしていたからです。
つまり、高い年収と少ない支出での生活が重要です。
「貯金2000万円貯める方法が、高い年収と少ない支出なんて当たり前のことだ!」
そう思った方は実際に2000万円貯める行動ができていますか?
この記事では、32歳で2000万円貯金した私の年収と支出を例に、30代で2000万円貯める方法を解説します。
この記事では、次のポイントについて解説します。
チェックポイント
・32リタイア男の会社員時代の年収と支出
・貯蓄率について
・年収が低い方でも貯金2000万円を達成する方法
この記事を読むことで、貯金するために最も重要な指標である貯蓄率を上げる方法がわかります。
平均年収580万円(手取り410万)・年間支出186万円で、貯蓄率55%の私の貯金方法を参考に、自分の行動を見直してみましょう。
32リタイア男の会社員時代の年収と支出
私は8年間、大手の電機メーカに勤めていました。
その私の平均年収・平均手取り年収・平均年間支出額を次に示します。
- 平均年収:580万円
- 平均手取り年収:410万円
- 平均年間支出:186万円
平均年収・平均手取り年収は、毎年の源泉徴収票を基に算出しています。
昇給があるため、最後の方の年収は600万~700万円でしたが、新人の頃の年収を考慮すると、平均年収580万円程度になります。
平均年間支出額は、通帳・クレジットカードの支払い明細を基に算出しています。
正確なデータではありませんが、ある程度の精度があるデータとなります。
貯蓄率について
貯蓄率とは?
貯金を増やすための最も重要な指標が貯蓄率です。
貯蓄率とは、貯蓄額を手取り収入で割った比率のことです。
1年間の貯蓄率の計算は次のようになります。
「1年間で貯蓄した金額」÷「手取り年収」×100 = 「1年間の貯蓄率」
これを上記の私の8年間の平均収支を基に計算してみます。
「224万円(410万円ー186万円)」÷「410万円」×100 = 約55%(8年間の平均貯蓄率)
これは、年収580万円の方は貯蓄率55%にすることで、年間約225万円の貯金が可能であることを示します。
そして、年間貯蓄額225万円×8年間 = 1,800万円の貯金が可能です。
「あれ?この計算だと8年間で2000万円に届いてないのでは?」
そう思われた方の考えは正しいです。私は給与所得のみでは2000万円の貯金は達成できていません。
最後の不足している200万円については、退職金を得ることで無理矢理2000万円にしました(笑)。
私の退職金については、以下の記事で説明しています。
貯蓄率の増やし方
ここからは、具体的な貯蓄率の増やし方について解説します。
貯蓄率の計算から、既に予想がつくと思いますが、貯蓄率を増やす方法は基本的に次の2つです。
- 手取り年収を上げる
- 支出を減らす
そのため、「手取り年収の増やし方」および「支出の減らし方」について解説します。
手取り年収の増やし方
30歳男性の手取り年収の中央値は300万円といわれています。
私は平均手取り年収は410万円のため、年収は高い方に分類されます。
それでは、手取り年収が低い方が手取り年収を増やすにはどうすれば良いでしょうか?
その方法は、基本的に次の2つです。
- 年収の上がる転職をする
- 副業をして稼ぐ
年収の上がる転職をする
誰でも簡単にできて、労力があまりかからない年収の上げ方は、年収の上がる転職をすることです。
転職エージェントに登録して転職先を探すことは、会社で働きながらでもできる活動です。
つまり、ノーリスクで年収を上げる方法(転職先)を見つけることができます。
年収600万円の会社に転職できれば、あとは私と同じぐらいの支出で生活することで、誰でも貯金2000万円を達成できます。
そして、この記事を熱心に読まれている方の多くは20代~30代の方だと思います。
20代から30代の方の転職難易度は、40代以上の方と比べて非常に有利です。
20代~30代の方で年収をもっと上げたいと考えている方には、まず転職活動をすることをオススメします。
転職活動については、以下の動画が参考になるので、実際に転職活動を始める前に視聴をお勧めします。
「転職すれば年収が上がるのはわかったけど、転職活動にもデメリットはあるんじゃないの?」
そのように考える方もいると思います。
転職活動自体には、貴方が転職活動にかける時間以外は特にデメリットはありません。
ただし、デメリットとして考えなければならないのは、転職先の職場環境です。
事前に下調べはしていても、転職先の職場環境が合うかは実際に転職してみないとわかりません。いわゆる転職ガチャです。
その不安で悩む方は、まずは今の会社で働き続けるメリット・デメリットについて考えましょう。
今の職場環境には満足しており、年収が低いことだけがデメリットと感じている方には、次で説明する「副業をして稼ぐこと」をオススメします。
しかし、職場環境も悪く、なおかつ年収も低いという良いところが全くない環境であれば、圧倒的に転職をオススメします。
なぜなら、今の環境が底辺と感じているなら転職して悪くなる可能性は非常に低いからです。
最悪、転職することで今より環境が悪くなった場合は、再び転職をするという選択肢があります。
転職を繰り返すと転職活動時の評価が下がると考える方もいるかもしれません。
しかし、私が勤めていた大手企業でも転職を3回経験している方がいます。
そのため、転職を繰り返すことが評価が下がる要因にはなりません。
大事なことは、キャリアダウンではなく、キャリアアップする転職をすることです。
年収300万円の方が、いきなり年収600万円の会社に転職することは難易度が高いです。
しかし、年収300万円から年収450万円の会社に転職し、その後に年収600万円の会社に転職する場合は難易度が比較的下がります。
勿論、キャリアアップするためには貴方自身の能力が重要になりますが、転職回数を過度に気にする必要はありません。
副業をして稼ぐ
年収以外は今の職場環境に満足している方や、転職するのは怖くてできないと考える方には、副業をして稼ぐという選択肢もあります。
ただし、副業は転職すること以上に貴方個人の能力が問われるため、誰もが簡単に稼げる方法ではありません。
しかし、上手くいけば転職する以上に収入を増やすことができ、脱サラして副業収入だけで生活する方もいます。
副業収入での生活は、私が脱サラして目指す生き方でもあります。
代表的な副業の種類については、以下の私の記事の中で紹介しています。
「自分には副業をして稼ぐ能力なんてないよ!」
そのように考える方には、私はせどりをオススメします。
なぜなら、せどりは稼ぐだけでなく、支出を減らすことにも有効活用できるからです。
詳しくは以下の記事で説明しています。
私はプログラミングとブログでも稼ぐ活動をしていますが、この2つは副業の中でも稼ぐのに時間がかかる分野です。
求められる能力と継続力が必要であり、私のように脱サラして時間に余裕がある状態で取り組むならともかく、会社生活の隙間時間で稼ぐには、かなりの根気が要求されます。
ただ、これは稼ぐスキルの無い私の個人的見解であり、最初からプログラミング知識のある方や、ブログ・アフィリエイトで読者が求める情報を提供できる方であれば、早い段階で収入が得られるでしょう。
そして、私と同じく稼ぐスキルの無い方が、早い段階で収入を得る方法がせどりです。
せどりの中でも、比較的取り組みやすいのが「ポイントせどり」です。
送料の関係で離島の方にはオススメできませんが、在宅で隙間時間に取り組みやすい副業です。
これから「ポイントせどり」を考えている方は、事前に以下の記事を読むことをオススメします。
副業のメリットとしては、青色申告することで65万円の控除が受けられることが挙げられます。
年収600万の方は、所得税・住民税・社会保険料の税金だけで140万円ほど取られます。
そして、年収が上がるほど税金は高くなります。
つまり、年収を65万上げるより、副業で65万稼いで青色申告した方が手取り収入が増えます。
副業のデメリットとしては、稼ぐ難易度が高いことと、公務員などの副業禁止の職業だと難しいことが挙げられます。
そのため、誰でもカンタンに取り組める稼ぎ方ではありません。
しかし、将来脱サラしてセミリタイアしたい方は、副業で稼ぐスキルを身に付けておくことでセミリタイアのハードルをかなり下げることができます。
そのため、私のように30代で脱サラをしたい方には、転職の有無に関係なく副業を始めることをオススメします。
支出の減らし方
ここからは、私の支出の詳細を基に、支出の減らし方について説明します。
支出を減らすことは、年収を増やすことよりも圧倒的に難易度が低いです。
今日から実践できる内容も多いので、この記事に共感いただいた方はぜひ実践していきましょう。
まず、私の会社員時代の年間支出の詳細について、以下に記載します。
- 食費:4万円×12カ月=48万円/年
- 家賃・水道光熱費:4万円×12カ月=48万円/年
- 携帯代:9千円×12カ月=10万8千円/年
- インターネット料金:5千円×12カ月=6万円/年
- 奨学金返済:10万円/年
- 医療保険:3万円/年
- 娯楽費:3万円/12カ月=36万円/年
- 雑費・備品費:24万円/年(生活用品、散髪代、その他費用)
合計年間支出:185万8千円
上記の支出を見て、特に食費や娯楽費が意外と高いと思いませんか?
実は、私は8年間の会社生活で特に節約を考えたことはありません。
節約を考えずに過ごしても、年間支出186万円程度に収まっています。
その理由として、次の3つの要因が挙げられます。
- 家賃が安い
- 車を持たない
- 保険は最低限もしくは加入しない
家賃が安い
家賃が安い理由は主に次の2つです。
- 地方に住んでいる
- 会社の社宅を活用している
勤務先の立地・福利厚生による要因が大きいため、誰でも家賃を安くできるわけではありません。
ただ、家賃を安くすることによる支出削減効果は、私の支出詳細を見た後でご自身の支出を確認すればわかると思います。
もしこれから家の購入や家賃の高い場所への引っ越しを考えられている方は、その後の支出状況について一度計算されることをオススメします。
家賃の支出は貯蓄率に大きく影響してきます。
車を持たない
私が特に節約を意識していないにも関わらず、貯蓄率50%を超えた最大の理由は車を持っていないことです。
車の購入費用や、車検代・ガソリン代・駐車場代などの維持費は私の支出の中で一切ありません。
これにどれほど大きな支出削減効果があるのか?
車の年間維持費は38万~50万円といわれます。
さらに車の購入費用を200万円と仮定すると、8年間で最大600万円失う計算になります。
私が車を持っていたら、32歳で脱サラの決意はできなかったと思います。
「それでも自分の生活に車は必須だ」
そう考える人の意見を否定するわけではありません。
立地の関係から車がないと生活できない人も勿論いるでしょう。
ただ、ここで言いたいことは、車は貯金をする上で大きな負債となることです。
私は現在実家暮らしで、車がないと買い出しにもいけないような田舎に暮らしています。
それでも私は自分の車を持っていません。
私自身が運転が苦手なこともありますが、家族の車があれば特に自分の車がなくても生活できるからです。
貯蓄率を上げたい方で、車の購入を検討している方は、まず次のポイントを考えてみましょう。
チェックポイント
・車がなければ本当に生活できないのか?
・月に数回程度の使用であれば、レンタカーでも良いのではないか?
・高い新車を買う必要はあるのか?
車が負債となることを認識した上で、車好きの方が自分の好きな車を買うことは良いと思います。
ただ、「貯金を増やして、高い車も欲しい」という欲張りな選択をする場合、年収を増やすか他の支出を減らすなどの大きな努力が必要となります。
保険は最低限もしくは加入しない
家賃・車以外で、皆さんの支出より私の支出の方が圧倒的に少ない項目はおそらく保険料だと思います。
私は年間3万円ほどの医療保険に加入していますが、この医療保険についても今後解約する予定です。
「保険に加入してないなんて考えられない!何かあったらどうするんだ!?」
そう考える方も多いと思いますし、保険が全て悪いというつもりはありません。
私が保険にお金をかけない理由は明確です。
保険の諸々の手続きが面倒だからです。
毎年加入している保険の通知を確認するのも面倒ですし、もし保険が適用できる場合に保険を申請する手続きも面倒です。
その手続きを前提に、毎年高い保険料を払う価値があると私は考えていません。
現在加入している保険も昔から加入していて、解約手続きが面倒だからまだ解約していないという理由です。
「そんな考えだと、将来何かあったときに困るよ」
そう聞いてくる人もいますが、その「何か」は保険会社に頼らずとも、自分の貯金で対処できないのでしょうか?
保険会社に年間10万円支払っている人は、保険に加入しなければ、30年で300万円貯金できます。
もし30年後に「何か」があった場合、300万円の貯金で対処できない問題はどのようなものか考えたことはありますか?
日本は公的医療保険が整っているため、高額の治療費が請求されるケースは少ないです。
そして、最近は保険会社の不正など、保険会社自体が信用できません。
信用できない会社にお金を払うより、自分自身で将来の問題に備えて貯金する方が安全だと考えます。
私たちが払っている国民年金も保険と同じような考え方ができます。
保険は「病気・事故」というリスクに備えたものですが、国民年金は「長生き」というリスクに備えたものです。
年金受給額が下げられたり、受給年齢が遅くなると、国民の不満は爆発します。
「年金制度なんて信用できない!年金制度なんて不要だ!」
そう考える人は、ご自身が加入している保険の保険料が上がったとき、同じことをされているのに気づいているでしょうか?
年金受給年齢が遅くなるのは、対象者全員への支給を考慮して計算した結果です。
同様に、保険料が上がるのは、保険加入者全員への支払いを計算した結果です。
私自身は「長生き」のリスクを考慮して国民年金加入は必要だと考えています。
しかし、「病気・事故」のリスクについては、私生活の改善など自分である程度リスクを減らす行動が可能です。
そのため、「病気・事故」のリスクは保険会社に頼らず、自分でリスクを負った方が良いと考えました。
年金制度を不要と考えている方は、以上の説明から保険についても不要と考える方が多いのではないでしょうか。
以上の内容をまとめると、短期間で貯金2000万円を貯める方法として、次の方法が挙げられます。
チェックポイント
・転職、副業をすることで年収600万円(手取り410万円)を目指す
・家賃を下げ、車と保険を無くす(貯蓄率50%を目指す)
・年収600万円と貯蓄率50%で、10年以内に2000万円貯金可能
(410万円×0.5×10万円=2050万円)
年収が低い方でも貯金2000万円を達成する方法
私が32歳で2000万円貯めた方法については、上記で解説した方法が全てです。
家賃・車・保険については、貯金する覚悟がある方であれば、誰でも実践できることです。
既に家や車を購入されている方は、本気で貯金する場合は売却するという大きな覚悟が必要となりますが…。
ただし、年収600万円については、やはり難易度が高いといえるでしょう。
ここからは、年収600万円に満たなくても、貯金2000万円を達成する方法について、私の考えを記載します。
年収が低い方が貯金2000万円を達成する方法は次の2つです。
- 支出を圧倒的に減らす
- 積立投資制度を活用する
支出を圧倒的に減らす
私の年間支出額は約186万円ですが、それは家賃・車・保険という3大支出の削減によるものです。
食費や娯楽費については、むしろ他の方より浪費している方だと思います。
低い年収で貯金2000万円を目指す場合は、これらの支出についても削減する必要があります。
目標とする年間支出は次のとおりとなります。
- 食費:2万円×12カ月=24万円/年
- 家賃・水道光熱費:4万円×12カ月=48万円/年
- 携帯代:2千円×12カ月=2万4千円/年
- インターネット料金:5千円×12カ月=6万円/年
- 奨学金返済:10万円/年
- 保険:0円/年
- 娯楽費:5千円×12カ月=6万円/年
- 雑費・備品費:20万円/年(生活用品、散髪代、その他費用)
合計年間支出:116万4千円
これは私が節約を意識した場合の年間支出になります。
まず、食費は自炊をすることで月2万円の支出に抑えます。
かなり切り詰める必要はありますが、自炊すれば達成不可能な条件ではありません。
次に携帯代、これは格安SIMに変えて一番安いプランを選択することで達成可能です。
プランによるデメリットは多少ありますが、コストメリットを考えれば節約を意識しなくても変更を勧めます。
そして、保険は全て解約し、保険料は0円にします。
私が一番浪費していた娯楽費。これは書籍購入費用や有料動画配信サービス、ネトゲの課金、旅行費用が含まれます。
節約のために削減できるものは削減しましょう。
実際、私は脱サラして実家暮らしをする際に、有料動画配信サービス・ネトゲの課金・旅行は全て止めました。
あとは書籍購入やその他軽微な娯楽費で、月5千円程度の支出に削減しています。
最後は雑費と備品費。これについては明確な支出は把握していませんが、特に意識せず年24万円の支出であることを考えると、年20万円の支出に削減することは十分可能でしょう。
これらの節約をすることで、年間支出約117万円に削減することが可能です。
これは年収380万円(想定手取り年収294万円)の方で、貯蓄率60%を達成できるという驚異の節約方法です。
仮に、年収380万円の方がこの方法で2000万円貯める場合、どれだけかかるか計算してみましょう。
計算方法は簡単です。
・2000万円(目標貯蓄額)÷177万円(手取り年収ー年間支出)≒ 11.3年
つまり、およそ11年半かかる計算となります。
この計算なら、30代で貯金2000万円を達成できる方もいるでしょうが、できれば10年以内に達成したいですね。
177万円を10年間貯金しても1,770万円で、あと230万円足りません。
10年以内に貯金2000万円を達成する最後の手段として、投資が挙げられます。
積立投資制度を活用する
年収は上がらず、節約もこれ以上は無理。
そんな状態で資産を増やす方法はもう投資しかありません。
私が最もお勧めする方法は、積立投資制度を活用することです。
具体的には、積立NISAと確定拠出年金の活用です。
「投資って危ないんじゃないの?」
そのように考える方は多く、私も投資は絶対に安全だというつもりはありません。
しかし、積立投資は投資の中で最も堅実な投資方法だと考えています。
投資初心者の方で、長期で投資をする際に圧倒的にお勧めする手法です。
そして、この積立投資で税制優遇のある積立投資制度が「積立NISA」と「確定拠出年金」です。
凄く簡単にいえば、「積立NISA」と「確定拠出年金」で運用しているお金には税金がかかりません。
この積立投資でどれだけ資産を増やせるのか計算してみましょう。
積立NISAと確定拠出年金を始める前に
まず、大前提ですが、これらの投資を始める場合、必ずネット証券を選びましょう。
なぜなら、ネット証券の方が手数料が安いからです。
ネット証券の中でも、私のオススメは「楽天証券」を活用することです。
理由は3つあります。
- 大手企業のため、ネット証券の中でも安心感がある
- 楽天ポイントせどりがやりやすくなる(ポイント還元率がアップする)
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)に対応している
確定拠出年金については企業型と個人型があり、企業型の場合はネット証券が不可能な場合がありますが、個人型であれば楽天証券などのネット証券を活用しましょう。
そして、投資先はインデックスファンドを選びましょう。
インデックスファンドとは、市場平均と同じような動きをする運用を目指すファンド(いわゆる投資信託)のことです。
インデックスファンドとは別にアクティブファンドがありますが、インデックスファンドの方が手数料が安いため、圧倒的にインデックスファンドへの投資をオススメします。
積立NISAのシミュレーション
積立NISAは最大で年40万円積み立てることが可能です。
積立投資については、下記リンクの金融庁のホームページで資産運用シミュレーションすることが可能です。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
上記シミュレーションから、毎月3,333円を積み立てて、想定利回り3%で運用した場合、10年後の運用収益は65万8千円になります。
積立NISAは非課税であり、想定利回り3%は決して実現不可能な数字ではありません。
確定拠出年金のシミュレーション
ここでは、会社員で企業年金(確定給付企業年金や厚生年金基金)がないことを前提に計算します。
その場合、個人型確定拠出年金(iDeCo)にて、最大月2万3千円の拠出が可能です。
これを10年間、積立NISAと同様に想定利回り3%で運用した場合、10年後の運用収益は45万4千円になります。
さらに、確定拠出年金の拠出額は税金控除の対象となるため、所得税・住民税を節税することができます。
年収380万円の場合、10年間で41万4千円の節税効果があります。
ただし、iDeCoには年金受け取りが60歳からというデメリットもあります。
老後のための貯金として考えましょう。
年収380万円・貯蓄率60%・投資制度を活用した10年後の貯金額
年収380万円で貯蓄率60%の年間貯蓄額は、上記で説明したとおり、177万円です。
そのうち、40万円を積立NISA、27万6千円(2万3千円×12カ月)を確定拠出年金に想定利回り3%で10年間積立投資した場合の総合収益を次に示します。
- 積立投資の運用収益:65万8千円
- 確定拠出年金の運用収益:45万4千円
- 確定拠出年金の節税効果:41万4千円
総合収益:152万6千円
上記より、年収380万円・貯蓄率60%・投資制度(積立NISA・確定拠出年金)を活用した10年後の貯金額は以下のようになります。
・177万円×10年 + 152万6千円 = 1922万6千円
残念ながら、貯金2000万円にはわずかに足りません!
残りの金額は、私のように退職金や失業手当をもらうことで、貯金2000万円を達成しましょう(笑)
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