【ワンナイト人狼】3人プレイでの進行例【占い師1・怪盗1・人狼2・村人1】

「ワンナイト人狼に興味があるけど、どんな感じでゲームを進めればいいの?」

ワンナイト人狼を初めてやる方は、どのような進行が正しいかわからないと思う。

人狼ゲームはプレイする人によって考え方が違うため、ゲームの進行の仕方に絶対の正解はない。

しかし、論理的な説明と心理的な立ち回りで自分の立ち位置を印象付けることで、信用は得られる。

いかに他のプレイヤーから信用が得られるか、これこそが最重要な要素といえる。

この記事では、それぞれの配役を伏せた状態でのゲーム進行例を記載してみた。
ぜひ、誰がどの配役か予想しながら読み進めてほしい。

ここで紹介する進行例は、わかりやすくするため3人の少人数プレイを例とする。
配役は以下のとおり。

プレイ人数:3人
配役の枚数:5枚
欠け役:2枚(プレイヤーに割り当てられない配役)
次の5枚の配役から1人1枚をランダムに選択。選ばれなかった2枚は欠け役となる。
・占い師:1枚
・怪盗:1枚
・人狼:2枚
・村人:1枚


狂人と吊人などの配役を入れると複雑化するため、この記事では省略する。
初心者の方はまず占い師・怪盗・人狼・村人の配役でプレイすることをお勧めする。

この記事では議論進行例を紹介して、ゲームのイメージを掴んでもらうことを目的としている。

詳細な戦略の考察を知りたい方は以下の記事をお勧めする。

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目次

ゲームの進行例

進行例1

まず、それぞれの配役の行動(占い行為・人狼同士の確認・怪盗行為)が終わり、ゲーム開始直後(朝がきた時)の例を対話形式で紹介する。

登場人物はそれぞれプレイヤーA, B, Cとする。
各自の配役は伏せておくので、誰がどの配役か予測してほしい。

〜ゲームスタート(占い・人狼同士の確認・怪盗行為実施後)〜

プレイヤーA

私は占い師です。
占いでBが村人でした。

プレイヤーB

はい。私は村人です。

プレイヤーC

いやいや、私が本当の占い師です。
占いでBが村人でした。
占い師と嘘をついているAが人狼です。

さて、上記の会話からプレイヤーA, B, Cがそれぞれ、どの配役か予想できるだろうか?

最初にいっておくと、この問題に正解はない。
プレイする人の考え方によって色々なパターンにわかれるからだ。

ただし、あなたが予想する配役は、他のプレイヤーも予想する可能性がある。
つまり、あなたの予想の根拠を説明することで、説得力のある推理となる。

私が予想するのは、Aが占い師、Bが村人、Cが人狼という配役である。
同じ予想をした方も多いのではないだろうか?
ポイントは、発言の順番だ。

まず、AがBを占って村人であると証言している。
Bはその証言が正しいと証言しているため、Bの目線からすれば、Aが占い師である可能性は高いと考える。
最後に、CがBを占って村人であると証言しているが、既にAとB自身がBが村人であることを証言している。
この状況では、Cが占い師でなくてもBの配役を当てることができるため、Cが占い師であることのアピールにはならない。

以上の理由から、Bの目線ではAが占い師としての信用が高く、AとBの2人から見れば、Cは人狼と予想できるだろう。

もちろん、この予想は絶対ではない。

Aが人狼で勘でBを村人と証言し、Cの占い師の発言が遅れたケースもあるかもしれない。
AとBが両方人狼で、Cの配役を探るために茶番をうった可能性だってある。
上記以外の予想をする方もいるだろう。

大事なのは、その予想を発言して信用を勝ち取れるかどうかだ。

上記のケースでは、Cが遅れて証言して、占い師としての信用を勝ち取るのは難しい。

そのため、Cが人狼であるならば自分を怪盗と証言して、
「自分は怪盗でAの占い師と配役を交換した。だから3人の中に人狼はいない」
と証言する方がまだ人狼の勝ち目がある。

進行例2

〜ゲームスタート(占い・人狼同士の確認・怪盗行為実施後)〜

プレイヤーA

私は占い師です。
占いで人狼がわかりました。

プレイヤーB

いやいや、私が占い師です。
占いでAが人狼でした。

プレイヤーA

いやいや、私が本当の占い師です。
占いでBが人狼でした。
私を人狼というBが人狼です。

プレイヤーC

私は村人です。
これはAとBのどちらかが確実に人狼ですね。
どちらが人狼だろう?

この進行例はおそらく3人人狼では多いケースだろう。

最初に占い師が2人名乗り出ることで、占い師のどちらかがほぼ人狼であるケースだ。

この場合、どちらが占い師としての信用を勝ち取れるかが重要となる。

信用を得るやり方は様々だ。例えば以下のような証言ができる。

プレイヤーA

私は最初に占い師を名乗って、人狼がわかったと言いました。
そのため、Bは占い師を名乗り出て、私を人狼にしようとしたのだと思います。
BがCを占ったならともかく、私を占ったという時点でBが人狼の可能性は高いです。

プレイヤーB

人狼が最初に占い師を名乗り出るのはよくあるケースです。
また、占い結果で人狼がわかったと嘘をつくこともよくあります。
A以外に占い師がいなかった場合、誰かを人狼といえば、その人に投票が集まるからです。
Aは最初に誰が人狼か言わなかったですよね?
それは本当の占い師の私が名乗り出た時、私を人狼とするためです。

あなたならどちらが本当の占い師だと思うだろうか?
正解はないが、あなたが正当性を感じた証言があれば、それは実際にゲームで使える証言だ。

さらに意地の悪いケースを考えるなら、次のような進行にも持っていける。

プレイヤーA

Cはどちらが人狼だと思いますか?

プレイヤーC

私はBが人狼だと思う。

プレイヤーA

じゃあBを吊りましょう(投票して追放すること)

プレイヤーB

ちょっと待って!
Cは特に理由も述べずに私を人狼とみています。
もしかしたらCは怪盗で、人狼と配役を交換しているかもしれません。
Cは自分の配役も宣言していないし、人狼の可能性があるCを吊るべきです!

Bの目線では自分が吊られると、自分の負けは確定なので、吊られない方向に持っていく必要がある。

上記の進行はBが占い師と人狼のどちらでも適用できる証言だ。
実際にCが怪盗で人狼と配役を交換していた場合、Cとしては人狼以外を吊れば良いからだ。

人狼ゲームは基本的に、説得力のある反論ができなければ吊られる。

そのため、自分が吊られそうな場合は、可能性が低くてもあり得るケースをあげて反論するべきだ。

進行例3

次に、明確な矛盾(嘘)が生じる例を挙げてみよう。

〜ゲームスタート(占い・人狼同士の確認・怪盗行為実施後)〜

プレイヤーA

私は占い師です。

プレイヤーB

私は村人です。

プレイヤーC

私も村人です。

プレイヤーA

占いでCは村人でした。
村人は1人だけなので、Bは人狼で確定です。

プレイヤーB

いやいや、実は私は怪盗です。
Aの占い師と配役を交換しました。
Cが嘘をついた時に論破するために嘘をつきました。
この3人の中に人狼はいません。

上記の証言を聞いて、Bが人狼と思う方は多いだろう。

人狼ゲームでは基本的に、嘘をついた人は人狼である。
そのため、人間側は嘘をつかない方が良い。

3人人狼の場合、人狼が村人と発言するのはかなり不利である。
上記の進行例のように、占い師1人・村人2人の場合はまず自分が人狼だとバレるからだ。

プレイ人数が増えるほど矛盾は生じやすくなるが、人狼側はできるだけ矛盾が生じにくい嘘をつくのが定石だ。

進行例4

人間側にメリットがない例として、村人が自分から配役を宣言することが挙げられる。

〜ゲームスタート(占い・人狼同士の確認・怪盗行為実施後)〜

プレイヤーA

はい!私は村人です!

プレイヤーB

私は占い師です。
占いでAは村人でした。

プレイヤーC

私は怪盗です。
Aの村人と配役を交換しました。

プレイヤーA

BとCは私の配役を知っています。
人狼でも同じ証言をすることができますね。

プレイヤーB

最初に村人を宣言したのはAでしょう?
Aが村人を宣言しなくても、私はわかりましたよ。

プレイヤーC

同じく、私もAが村人を宣言しなくてもわかりました。

上記のような流れになることもあるので、基本的に村人は自分の配役を先に宣言するべきではない。

村人は周りの発言を聞いて、誰がどの配役か予想することが重要な役割である。
そして、村人は自分の投票で誰を吊るか決定されることが多いため、胃が痛くなるポジションでもある(笑)

進行例5

進行例4は村人が先に宣言してしまったことで、配役がわからなくなりました。
それでは、占い師・怪盗・村人で、村人が先に宣言しない場合はどうだろうか?

〜ゲームスタート(占い・人狼同士の確認・怪盗行為実施後)〜

プレイヤーA

私は占い師です。
占いでCは村人でした。

プレイヤーB

私は怪盗です。
Aと占い師の配役を交換しました。

プレイヤーC

私は村人です。
Aの証言は正しいです。
BもAが占い師と証言しているから、人狼はいないかもしれない。

この場合は次のケースが考えられる。

  • 全員の証言が正しく、人狼が本当にいない
  • Bが人狼で、自分を怪盗と嘘をついている
  • 人狼が2人いて、人狼の2人が嘘をついている

上記の会話では、占い師Aが人狼である可能性はAとBの両方が人狼である場合ぐらいだろう。

なぜなら、占い師Aが人狼である場合、怪盗は人狼を占い師だと嘘をつくことになる。
その場合、人狼であるAには怪盗Bが嘘をついていることがわかるので、怪盗Bが自分と配役を交換して人狼になったことを疑われる。
場合によっては、Aが自分を人狼だと正直に宣言し、怪盗Bに配役を交換されたと主張するケースも想定される。

それなら、怪盗Bはたとえ人狼Aと配役を交換しても、村人Cと配役を交換したと証言する方が怪盗Bにとってメリットがある。
逆説的に、怪盗BがAを占い師と証言した場合、Aは占い師である可能性が高いといえる。

まとめ

以上、実際のゲーム形式を想定した進行例を5つ挙げてみた。

ゲームの議論で重要なのは、主に以下の要素である。

  • 発言の順番
  • 信用を勝ち取れる証言
  • 説得力のある反論
  • 矛盾が生じにくい嘘

人によって、信用を得られる証言や説得力を感じる反論は異なるため、正解はない。

ときには、感情を表に出して反論する方が説得できるケースもある。

そのような論理と心理が錯綜する、それこそが人狼ゲームの醍醐味といえるだろう。

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