「ZOOM上でピアノのオンライン演奏したいけど、オーディオ設定方法がわからない」
この悩みは、つい先日、私がZOOMで演奏会を行ったときに感じたものです。
この記事では、私が悩みを解決した方法を紹介します。
結論をいえば、以下の3つの手順で簡単に設定できました。
チェックポイント
・電子ピアノ(キーボード)とパソコンをUSBで直接つなぐ
・電子ピアノ(キーボード)に対応したドライバーをインストール
・ZOOMのマイクとスピーカー設定を上記ドライバーで追加したものに変更
具体的な設定の流れについて、以下で説明します。
ZOOM演奏で使用したソフト・機材について
まず初めに、私がZOOM演奏会で使用したソフト・機材について紹介します。
- ZOOM(オンライン会議アプリ)
- キーボード/シンセサイザ(Roland製FA-08)
※USB2.0 TypeB接続可能なタイプ - デスクトップパソコン(OS:Windows10)
※USB2.0 TypeA接続可能なタイプ - FA-08用ドライバー(パソコンにインストール)
- USBケーブル(USB2.0 TypeA / USB2.0 TypeB)
※キーボードとパソコン間を接続 - ヘッドフォン
注意すべき点は、キーボードとパソコンのUSBポートの種類によって、必要なUSBケーブルが異なることです。
キーボードとパソコンのUSBタイプに合致したケーブルを選びましょう。
設定の手順
パソコンにZOOMをインストール
まだパソコンにZOOMアプリを入れていない方は、まずZOOMをインストールしましょう。
以下のZOOM公式ページからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードします。
https://zoom.us/download#client_4meeting
その後、Zoomアプリを開いてサインインすれば、以下の画面が表示されます。
あとは「新規ミーティング」からオンライン会議を開くことができます。
キーボードとパソコンを接続し、ドライバーをインストール
ZOOMのインストールが完了したら、キーボードとパソコンを接続しましょう。
私の場合、楽器をZOOM上で演奏するにはオーディオインターフェースが必要という固定観念があったため、暫くオーディオインターフェースの接続方法で悩みました。
しかし、キーボード(FA-08)の音源のみの場合、オーディオインターフェースは不要です。
単純にUSBケーブルで、キーボードとパソコンを繋ぐだけで完了です。
恐らく、他のキーボードも同様にオーディオインターフェース無しでも接続可能だと思います。
ただし、ギターやマイクなどの複数の音源を入力したい場合はオーディオインターフェースが必要です。
その場合は、オーディオインターフェースを用いたZOOMの接続方法をご確認願います。
この記事では、キーボードの音源のみを前提として解説します。
あとは、キーボードとパソコンを繋ぐだけでは、ZOOMのオーディオ設定でキーボードの音源を認識できません。
キーボードの音源を認識するためにドライバーをインストールしましょう。
Roland製 FA-08の場合、ドライバーが自動インストールされると思います。
インストールされていない場合、以下のRolandサポートページをご確認ください。
https://www.roland.com/jp/support/support_news/2011061100/
その他のキーボードでも、メーカーと形名で検索すればドライバーの設定方法が出てくるはずです。
ZOOMのオーディオ設定
ドライバーのインストールが完了すれば、あとはZOOMのオーディオ設定のみです。
ZOOMアプリを開き、「新規ミーティング」をクリックすると、演奏部屋が作成されます。
あとは以下の画面のように、画面左下マイクアイコンの右端にある「^」をクリックすることでオーディオ設定を変更できます。
私はFA-08のドライバーをインストールしたため、マイクとスピーカーに「2- FA-06 08」という設定が追加されています。
あとはマイクの設定を「2- FA-06 08」に設定すれば、その部屋に参加しているメンバーに対して、キーボードの音が聞こえるようになります。
これで自分の演奏を他の人たちに聴いてもらうことができました。
今回の設定の問題点
上記の設定で、ZOOM上でピアノ(キーボード)演奏することが可能になります。
ただし、私の設定では以下の問題点があります。
- マイク設定がキーボードのため、会話ができない
- 音の遅延がある
マイク設定がキーボードのため、会話ができない
今回の設定の一番の問題は、キーボード音源以外の音が出力されないため、会話ができない点です。
一応、解決方法はあります。
それは他のパソコンまたはスマホで、ZOOMの同じ部屋に参加することです。
つまり、同じ部屋に、演奏用と会話用の2つのアカウントで入ることで会話も可能になります。
実際、私はこの方法でZOOM演奏会を開きました。
音の遅延がある
これはZOOMを含むオンライン会話アプリでは絶対に生じる問題のため、絶対的な解決方法はありません。
演奏用アカウントからキーボードを弾いて出力した音を、会話用アカウントのスピーカーで聴くと、どれだけ音の遅延があるかが良くわかります。
そのため、ZOOM上でのセッションは非常に難しいです。
ZOOM演奏会をする場合は、ソロ演奏をお勧めします。
「SYNCROOM」などの音の遅延を少なくした、オンライン演奏に特化したアプリもあります。
どうしてもセッションしたい場合はZOOM以外の方法が良いでしょう。
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