【働く気力改革】自分を株式会社とする考え方

「稼ぐために行動したいけど、働く気力が出ない…」

「毎日惰性で生きてて、行動するモチベーションが上がらない…」

このような悩みがある方たちの多くが、以下の状態にあてはまります。

チェックポイント

・自分の正確な価値を知らない

例えば、時給1000円のアルバイトを月100時間している場合、月10万円の収益を得る価値がその方にはあります。

これは月に10万円の売上がある株式会社と同じ価値といえます。

「自分が稼いでいる金額ぐらい知っているよ!」

そのように、会社員の方は、年収で自分の価値を認識している方もいると思います。

しかし、株式会社の価値が単純に売上のみで見極められないように、貴方の価値も年収のみでは見極められません。

月10万円の売上がある株式会社を10万円で買収できる場合、その会社を買収しますか?

普通は売上だけでなく、純利益や負債状況などの経営状況を細かく確認すると思います。

貴方の価値についても、同じように確認する必要があります。

この記事では、個人の働く気力を改革するための考え方の一つとして、自分自身を株式会社とする考え方を紹介します。

この記事のポイントは、以下のとおりです。

チェックポイント

・「働き方改革」より「働く気力改革」をしよう

・自分自身の価値を可視化しよう

・「時間価値」と「時間負債」を考えよう

この記事を読むことで、自分の正確な価値の確認方法がわかります。

32歳で脱サラして無職となった私は、この考え方で自分がどれだけ赤字を垂れ流している会社に相当するのか認識しました。

そして、赤字経営から脱却するために働く気力が湧きました。

結論として、自分を会社に置き換えることで、赤字経営なら黒字化するため、黒字経営ならもっと利益を伸ばすという理由で、働く気力の向上がねらえます。

目次

「働き方改革」より「働く気力改革」をしよう

世間では働き方改革が叫ばれています。

仕事への取り組み方を改善することで労働時間を減らして生産性を高める活動と、言うだけなら簡単ですが、実際に改善するのは非常に困難です。

私は働き方改革が困難な理由に、下記の2つが挙げられると考えます。

  • 会社で働く人員が増えるほど、一人一人に与えられる裁量が減ること
  • 多くの人が、労働時間を減らして生産性を上げる気力がないこと

まず、生産性を高めるためには各仕事における判断を早くする必要があります。

資料を作成して上司にチェックしてもらうという工程は必要な工程ではありますが、理想を言えば、上司のチェック無しで一人一人が自分の裁量で資料を作成して仕事を進められる方が遥かに効率的です。

つまり、基本的には社員一人一人が持つ裁量を減るほど、生産性は減っていくことになります。

次に、労働時間を減らして生産性を上げるためには、今まで以上に仕事に集中する必要があります。
しかし、人間は長い時間集中して働くことはできません。
極端な言い方をすれば、仕事中に数時間はサボる時間があるということになります。

例えば、1時間後に会議があり、それまでに資料を完成させなければいけないという切羽詰まった状態なら、多くの人は集中して短時間で資料を完成させようとするでしょう。
しかし、その状態は毎日仕事中ずっとは維持できないはずです。

無駄な仕事を削ることで、生産性を高めることは可能です。
しかし、一番重要なのは、「働く人が生産性を高めるという気力を持つ」ことであり、改革すべきは「働き方」ではなく「働く気力」だと私は考えます。

自分自身の価値を可視化しよう

自分自身の価値を可視化する際、自分を株式会社に例えて考えるやり方をオススメします。

株式会社の経営では以下の数字が重要です。

  • 売上高
  • 売上原価
  • 経費
  • 営業利益
  • 純利益

これらの項目について、自分を株式会社に例えて考えると、以下のように私は考えます。

  • 売上高⇒額面年収
  • 売上原価⇒労働時間
  • 経費⇒生活費
  • 営業利益⇒額面年収-生活費
  • 純利益⇒額面年収-生活費-税金

自分を株式会社に例えた場合の「売上高」「営業利益」「純利益」の考え方については、下記の記事で詳しく記載しています。

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私の場合を例にしますと、私は会社員時代、残業時間にもよりますが、多いときは額面で年収700万円程度はありました。

会社員時代の年収をもとに、労働時間・生活費・税金を大雑把に表したものが下記となります。

  • 年間売上高(額面年収):700万円
  • 年間売上原価(労働時間):約2000時間
  • 年間経費(生活費):200万円
  • 営業利益(額面年収-生活費):500万円
  • 税金(所得税など):200万円
  • 年間純利益(額面年収-生活費-税金):300万円

つまり、会社員時代の私は1年で300万円の収益を生み出す会社と考えられます。
ただし、残業時間で大きく変化しますので、あくまで最大収益で考えた場合となります。

将来、私が出世(会社が成長)して、額面年収が上がることを考えれば、皆さんも私という会社に出資したいと考えるかもしれません。

しかし、現在私は会社を退職して無職です。

会社でいえば、事業の儲けが出なくなった状態です。
売上高は0円になり、経費と税金が取られていく状態なので、将来的には私(会社)の資金が尽きて生活できない(倒産)状態になるでしょう。

脱サラして無職の私の状態を大雑把に表せば、下記のようになります。

  • 年間売上高(額面年収):0円
  • 年間経費(生活費):60万円
  • 営業利益(額面年収-生活費):-60万円
  • 税金(国民年金・健康保険料など):40万円
  • 年間純利益(額面年収-生活費-税金):-100万円

赤字運営であることが見てわかりますね。
以前の私の経営状態を見て私に出資した人は、私の株価が大暴落して大損を被ることになるでしょう。

所得税がなくなり、実家暮らしになったことで、経費と税金が以前より抑えられている点が会社経営的には数少ないメリットといえるでしょうか。

しかし、このままでは貯金が尽きて倒産することは免れません。

会社的に考えれば、新しい儲けを生み出す事業を作り出さなければいけません。

このように考えると、「人は誰しも自分の人生という会社の経営者」と考えることはできませんか?

起業して会社の経営者になろうとする人は少ないと思います。
実際、私も起業は怖く、現在の私のスキルでは上手くいかないと考えるため起業はできません。

ただし、実際に起業した場合は、自分が何とかするしかないため、誰でも経営を上手く軌道に乗せようと頑張るはずです。

自分の人生は自分で何とかするしかありません。

人生を上手く軌道に乗せるためには、まずは売上(収入)が必要です。
売上原価(労働時間)無しで売上(収入)を得るのは、よほど特殊な商売でない限り不可能です。

無職となった私は、まずブログとプログラミングという事業に、売上原価(労働時間)を費やしています。
事業はまだスタートアップの状態であり、安定した売上(収入)が得られるのはまだ時間がかかりそうです。
しかし、事業経営から1年で、稼ぐ力ゼロの状態から売上をあげることができました!
現状はまだ赤字の状態ですが、少しずつ黒字化できるように努力していきます。

私の場合、資本金(貯金)がそれなりにあるため、1年や2年で売上の目途が立たなくても倒産する(生活できなくなる)ことはありませんが、経営者としては早いうちに黒字化したいところです。

「時間価値」と「時間負債」を考えよう

会社員時代の私は、時給換算で時給3500円(700万円/2000時間)を稼いでいたと考えることができます。
今の私が年間2000時間を学習に費やして売上0円の場合、時給-500円(-100万円/2000時間)となります。

学習をサボり、年間100時間しか勉強しない場合、時給-10000円です。
つまり、貴方が何もしない時、貴方の時間価値は支出に応じて、マイナスに大きく振れます。

人の時間価値はよくプラスで例えられます。
「社長の1時間」と「平社員の1時間」では価値は違いますが、どちらも時給はプラスです。

しかし、会社をリタイアした無職の時間価値は、支出しかないため、マイナスで考えるべきです。
マイナスの時間価値ということで、ここでは「時間負債」と呼ぶことにします。

そう考えると、無職は1時間ごとに負債を負います。
この時間負債を減らすためには、労働時間を増やす必要があります。
労働時間とは、アルバイトの実際に金銭を得るための活動でなくても、ブログなどの将来的に金銭が得られる可能性がある活動でも構いません。

アルバイト、ブログ、プログラミング…。
それぞれを事業と考えると、経営者としてどの事業に力を入れるかは自由です。
しかし、事業で収益が得られない場合、収益が得られるように対策していく必要があります。
収益の見込みが立たないなら、その事業自体から撤退するのも1つの選択です。

大事なことは、先ほど社長と平社員での例えと同様に、

「年間2000時間労働する無職と、年間100時間労働する無職では、1時間時間負債が異なる」

ということです。

上記で記載した通り、年間2000時間労働すれば収益0円でも「時間負債」は-500円です。
しかし、年間100時間しか労働しなければ「時間負債」は-10000円になります。

時給1万円の仕事があれば、多くの人は飛びつきます。
反対に、1時間で1万円を失うとなれば、多くの人はその対策をしようと考えませんか?

無職で人生を無駄に過ごしている自覚のある人は、一度自分の「時間負債」がいくらなのか計算することをオススメします。

そして、年間2000時間労働で収益0円というのは、よほど事業の運営の仕方が悪くないかぎり、数年あれば脱却できると私は考えています。

収益の無い人はまず、「時間負債」を減らす努力をすることから始めましょう。
その努力をするうちに「時間負債」は「時間価値」へと変化するはずです。

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