絶賛大ブームの吾峠呼世晴氏による人気漫画「鬼滅の刃」。
2020年10月16日にはアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開されました。
映画は公開から僅か3日間で興行収入46億2000万円に達したとのこと。
公開3日間の興行収入・観客動員数は、過去最高という偉業を達成しました。
かくいう私も、TVアニメ放映から「鬼滅の刃」にハマり、単行本も全巻購入した。
今回の記事では、私なりに考察した「鬼滅の刃」がブームになった理由3選を紹介します。
「鬼滅の刃」の累計発行部数の推移
「鬼滅の刃」の累計発行部数の推移を表したイメージ図は、次のようになります。
単行本1巻は2016年6月3日に発売され、TVアニメが放映された2019年4月までの約3年間の累計発行部数は約500万部ほどでした。
それが、TVアニメが放映された2019年4月~9月までの数カ月で、累計発行部数を1200万部まで急増しました。
さらに、TV放送終了から3カ月経過した12月には、累計発行部数2500万部と爆発的な成長を遂げました。
累計発行部数急増のポイント
上記の累計発行部数の推移から、急増した理由はTVアニメの放映であることが推察できます。
しかし、「鬼滅の刃」以外にも数々の漫画がアニメ化されてきました。
その中で、なぜ「鬼滅の刃」だけが過去に類を見ないほどのブームを引き起こしたのか?
その理由を私なりに考察した結果、下記の3つがポイントだと考えます。
チェックポイント
1.TVアニメのクオリティが高い
2.有料動画配信サービスが普及している
3.金銭的余裕のある若年層の好みに合致した
「鬼滅の刃」がブームになった3つの理由
1.TVアニメのクオリティが高い
アニメの影響で発行部数が伸びたのであれば、アニメのクオリティが高いのは当然の理由として挙げられます。
アニメから「鬼滅の刃」にハマった私としては、まず1話の導入が良かったことが挙げられます。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、主人公と妹の絆の強さがわかるシーンに感動して、何度も視聴しました。
また、私が1作品のアニメで何度も見返したくなる見せ場のシーンは多くても2話程度です。
見せ場の1つは大抵は序盤で主人公が覚醒したり、切り札を見せるシーンです。
「鬼滅の刃」の19話が相当します。
もう1つは戦闘シーンとは別に、人間関係で心が震えるシーンです。
誰かが死んだり、立ち直ったり、生き様を見せるシーンですね。
「鬼滅の刃」では1話が相当するでしょうか。
正直、「鬼滅の刃」も主人公関係の見せ場でいえば、私が見返すのはその2話です。
ですが、「鬼滅の刃」に限っては、私は他に2話ほど見返すシーンがあります。
それが途中から登場するキャラクターである、我妻善逸の12話と17話の戦闘シーンです。
大抵アニメでの見せ場は主人公の戦闘シーンですが、我妻善逸は主人公でもないのに、戦闘シーンが下手したら主人公よりカッコイイという、特殊なキャラクターです。
アニメの要所要所に見せ場があるため高評価に繋がり、「鬼滅の刃」の途中で視聴を止める人は少ないと考えます。
アニメのシーンとは別に、声優および歌手が豪華であることもブームの要因の1つでしょう。
最初はアニメに興味を示してなくとも、声優のラジオもしくは歌手が歌うオープニングムービー経由でアニメに興味を持つ人もいるでしょう。
そういった漫画の内容以外の部分にも力を入れていることが、アニメ人気の一因を担っていると考えます。
2.有料動画配信サービスが普及している
近年は有料動画配信サービスの視聴環境が充実しています。
これは「鬼滅の刃」に限った話ではありませんが、最近はNetflixなどの有料動画配信サービスが多く、登録者数も増えています。
つまり、リアルタイムで視聴しなくても、都合の良いときに興味のあるアニメを視聴できる人が増えているということです。
これだけのブームを起こした「鬼滅の刃」であれば、TV放映時の視聴率も高いと考える人は多いと思います。
しかし、調べたところTV視聴率はあまり良くありませんでした。
視聴率が良くない理由として、深夜アニメだったことが考えられます。
昔であれば、深夜アニメは夜中に起きている人もしくは録画している人が見るものでした。
しかし、現在は有料動画配信サービスが普及しており、契約者はいつでも好きな時に見ることができます。
そのため、深夜アニメの視聴率の低さというデメリットが薄くなっていることも、ブームの一因だと考えます。
実際、私も以下の「U-NEXT」という動画配信サービスを利用して、「鬼滅の刃」を視聴しました。
最初の1カ月は無料で利用できるため、オススメです。
近年は、私のようにリアルタイムで視聴していない人が多くいると思います。
そのため、アニメのクオリティが高くて高評価であれば、評価に釣られて後から視聴する人が増えやすい環境が整備されています。
3.金銭的余裕のある若年層の好みに合致した
「鬼滅の刃」は「週刊少年ジャンプ」で連載していました。
「週刊少年ジャンプ」を購読する年齢層は幅広いと思いますが、作品によって人気のある年齢層は異なります。
私の個人的見解として、「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」などの良く言えば王道のバトル漫画、悪く言えば「頭からっぽにして難しく考えずに楽しめる漫画」は小中学生に人気があると思います。
実際私もその頃に読んでいました。
しかし、バトル漫画でも「ジョジョの奇妙な冒険」や「HUNTER×HUNTER」などの戦闘に少し理屈が加わり、戦闘が命のやり取りに直結するような漫画は小中学生で読む人もいるでしょうが、高校生以上に人気があると考えます。
「鬼滅の刃」は私の中では高校生以上に人気がある漫画だと考えています。
どの年齢層の人気をとることが重要というつもりはありません。
しかし、高い年齢層の人気を得る方が単行本は購入されやすいと思います。
何故なら、お金があるからです。
「鬼滅の刃」はアニメ放映後の1200万部から3カ月で2500万部まで累計発行部数を増やしました。
実際、私もその3カ月で単行本を全巻購入しました。
その理由は、「アニメの続きが早く知りたいから」の一択です。
おそらく、私と同じ理由で単行本を購入した人も多いでしょう。
それが放映後3カ月で累計発行部数を2倍以上に増やした理由と考えます。
アニメの利点として、多くの人に発信しやすく、なおかつ原作より先に進まない(偶に原作に追いつくものはありますが)ため、面白いアニメは原作の購入に誘導しやすいことが挙げられます。
「鬼滅の刃」は上記3つのポイントから、その利点が大きく影響して、売り上げが急増したことで元々興味を持っていなかった層が興味を持ち始め、ブームに火が付いたと考えます。
以上が私の考察した「鬼滅の刃」がブームになった理由3選となります。
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