株式投資初心者でこれからデイトレード(デイトレ)をしようと考えている方に対して、株式投資歴1年半の私が勧めるデイトレのルールを紹介します。
まず、私の実績ですが、株式投資1年半のうち、約1年はスウィングトレードおよび中長期投資、会社を退職してからの数カ月間はデイトレをしています。
1年半の投資歴で、最大投資利益は約300万円です。
しかし、コロナショックを見事にくらい、この記事執筆時の投資利益は40万前後といったところです。
中長期投資での利益が大体プラマイゼロ。デイトレの利益が40万円ほどとなります。
ここで紹介するルールについて、勘違いの無いようにあらかじめ言っておきます。
このルールは、投資初心者がデイトレで稼ぐためのルールではなく、デイトレの知識を身に付けるためのルールです。
私の実績では「デイトレで利益を確実に上げる方法」を解説することはできませんが、投資歴1年半という経験に基づいて「デイトレ知識を身に付けて初心者を脱却する方法」は解説できると考えて記事にしました。
「デイトレを始めた方は数年で株式市場から撤退する割合が多い」というのはよく聞く話です。
このことから、投資知識の少ない初心者がデイトレで生き残り続けるのは難しい環境であると言えます。
そのため、デイトレ初心者の方が最初に重要視すべきことは「デイトレで利益を得るコツ」ではなく、「デイトレを長く続けるコツ」であると考えます。
最初に、私が勧めるデイトレードの基本ルールを以下にて紹介します。
次に、なぜこのルールに従った方が良いのか理由を説明します。
必ずしもこのルールに縛られる必要はありませんが、投資では自分の中の甘い考えに引きずられて損失を膨らませることが多いため、何かしらのルールを決めることは重要と考えます。
チェックポイント
・デイトレをする前に、トレードする銘柄を絞り込むこと
・絞り込んだ銘柄の動きを事前に予想して、売買のタイミングを定めること
・最初の購入時に全額投資をしないこと
・長期保有を考えない場合、デイトレは朝9時~朝10時の段階で終わらせること
・一日の振り返りをすること
・信用取引には手を出さないこと
以上、6つのルールについて、それぞれ理由を説明します。
デイトレをする前に、トレードする銘柄を絞り込むこと
投資をする上でよくあることが、「割安な銘柄があったので特に理由もなく購入する」ことです。
勿論、購入して利益が出せる場合もあります。ただし、問題は損失が出た場合です。
購入した理由が割安であるなら、いずれ株価は上昇するはずだと損切りできない人は多いです。
そのままズルズルと何カ月も持ち続けることはザラにあります。実際、私も同じ経験をしたことが何度もあります。それはもうデイトレとは言えません。
ここで言いたいことは、1日で売買を終わらせるデイトレをする場合、事前に株価が上昇しそうな銘柄を調べて、トレードは調査した銘柄のみに絞ることが重要ということです。
また、自分で調べた銘柄であれば損失が出た場合、後悔よりも反省をして今後に活かしやすいという利点もあります。
絞り込んだ銘柄の動きを事前に予想して、売買のタイミングを定めること
上記で銘柄の絞り込みが完了したら、日中の銘柄の動きを事前にシミュレーションしましょう。
まず、朝9時の寄付きで前日終値より上または下でスタートするのか?それとも前日終値と同値程度でスタートするのか?
絞り込んだ銘柄は株価が上昇すると考えた銘柄であるため、前日終値と同値以下であれば朝9時前に寄成りで買い注文を出しても良いでしょう。
ただし、予想に反して株価が下落した場合、どこで損切りまたはナンピン買いをするのかを事前に決めておくことが大事です。
シミュレーションで重要なポイントは、対象の銘柄が「どこまで値上がりが見込めるか」、「どこまで値下がりする可能性があるか」、「株価が続伸または続落した場合はどのあたりで反発しそうか」の3つを事前に考えておくことです。
事前に予想した値上がり見込みの株価であれば利確し、値下がりする可能性のある株価を下回る場合は損切りまたはナンピン買いを行い、反発しそうなポイントで利確または買い増しをするのも良いでしょう。
デイトレは1分1秒が勝敗を分ける場面もあります。何も計画のない状態で判断するよりも、事前にこの状態ならどう動くか考えておくことで、売買の判断が早くなり、失敗しても言い訳しやすいため後悔が少なくなります。
最初の購入時に全額投資をしないこと
全額投資をしないことは、「デイトレを長く続ける」ためには一番重要なポイントです。
事前に銘柄の動きを予想しても、予想を100%当てることは不可能です。予想が当たった場合の利益は少なくなりますが、少なくとも予想が外れた場合のナンピン買いの余力を残しておく方が良いでしょう。
ハイリスク・ハイリターンを求める方であれば全額投資も良いですが、「デイトレを長く続ける」ために重要なことはリスクを少なくすることです。
長期保有を考えない場合、デイトレは朝9時~朝10時の段階で終わらせること
実際にトレードをする中で、このルールが一番守りにくいルールです。
なぜなら、朝10時の時点で損失があり、この後に上昇が見込めそうな状態であれば損切りしにくいからです。
そのため、このルール自体は厳密に遵守する必要は無いと考えます。
しかし、このルールを定めた理由は、朝9時~朝10時にかけてが一番取引が多い時間帯だからです。
朝10時以降は、突然出来高(取引量)が多くなることもありますが、基本的には出来高が少なくなり、値動きが少なくなる傾向にあるため、朝9時~朝10時が一番トレードしやすい時間帯になります。
朝9時~朝10時でトレードを終わらせることを考え、その前提で事前に銘柄の動きを予想しておくことで、損切りの踏ん切りも付きやすく、朝10時以降はチャートを見続ける必要も無いため自由時間が増えるという利点もあります。
このルールは私の個人的な感情も含むルールであるため、皆さんが勝率が高いと感じた独自のルールを設定するのも良いかと考えます。
一日の振り返りをすること
デイトレで一日を振り返ることは、「デイトレの知識を身に付ける」ことと「自分の売買傾向」を知る上で重要な行動だと考えます。
1日の振り返りを日記をつけるなどしておくことで、ある銘柄で特定の材料・値動きが出たとき、過去に同様の材料・値動きが出た銘柄の動向を確認して参考にすることができます。
また、振り返りをすることで、私は「利確のタイミングが早い傾向にある」ということが分かりました。
だからといって利確のタイミングを改善できるかは別ですが、少なくとも自分がそういう傾向にあると知っておくことで、売買する際の判断材料の1つになることは確かです。
信用取引には手を出さないこと
信用取引が悪いというつもりはありません。
しかし、信用取引はハイリスク・ハイリターンの投資方法になります。
そのため、「デイトレを長く続ける」ためにはお勧めできない方法となります。
知識を身に付け、もっと利益を稼ぎたいと考えた上で、信用取引に手を出すのは間違いではないと思います。ただし、「信用取引はリスクが大きい」ということは認識しておいてください。
以上が、私が初心者に勧めるデイトレードのルールの説明になります。
これはあくまでデイトレ目線で考えた場合ですので、長期保有しても良いと考える銘柄であれば損切りする必要はないと考えますし、皆さまがそれぞれ勝率が高いと感じている方法があるのであれば、それを主体に自分ルールを組んでも良いと考えます。
まとめ
以上、株式投資初心者にオススメのデイトレードのルールについて解説しました。
最終的に言いたいこととしては、「投資というのは正常な判断ができなくなることが往々にしてありますので、自分の中でルールを決めておくことが大事」だということです。
デイトレにおいて、「利益を上げ続ける」というのは難易度が非常に高いです。
そのため、デイトレ初心者の方はまず初心者を脱却することから考えた方が良いと感じたため、「デイトレを長く続ける」ということに焦点を当てたルールを紹介しました。
これからデイトレーダ―を目指す方の参考になれば幸いです。
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